ディアドラ「ミソスMDS」はリーズナブルかつ心地良いクッショニングモデル
Dec 02, 2019 / SHOES
Dec 02, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
今回は、イタリアのブランド『ディアドラ』です。ディアドラの『MYTHOS(ミソス) MDS』をご紹介します。
MDSとは、mass dumper systemの略です。dumper(ダンパー)というショックアブゾーバーを意味する単語からも連想されるようにクッションとエナジーリターンに重きを置いた、最近のシューズの潮流をとらえたモデルです。
このミッドソールの “テカリ感” は、TPU系(熱可塑性ポリウレタン)素材だと一目で分かりますが、実際に履いてみると満足できるクッション感で、同時に起こるエナジーリターンがなかなか心地いいです。価格は税抜き12,000円と、最近のシューズにしてはかなりリーズナブル。持っていて損のないモデルだと思いますよ。
ディアドラに、テニスやサッカーのイメージがある方は、ランニングシューズを連想しにくいですよね。「ディアドラかあ……、どうかな?」と思っているみなさん! ミソスMDSは、費用対効果の高いモデルだと藤原が自信を持ってオススメします。私の最近のお気に入りのシューズで、まるでトレジャー(宝)を見つけた感じなのです。
オススメのシューズですが、気に留めておきたい点があります。
それは、やや重量が出てしまうことでしょうね。TPUをはじめポリウレタンの宿命です。その分、前述のようにクッションとエナジーリターンは2重丸ですし、さらに反発性も耐久性も抜群です。
一般的にEVA(エチレン・ビニール・アセテート)は、ヘタリ現象が起きません。EVAの方が軽い素材ですが、TPUは重さをカバーする良さがあるという感じがしますね。
ミソスMDSはデイリートレーナー(トレーニングシューズ)なので、タイム志向のランナーからビギナーのランナーまで、ランナーを選びません。
8mmドロップの形状は硬めの屈曲部とともに、ランナーを自然に前へ誘導、アシストする構造になっています。かなり堅実なデイリートレーナーで、いい仕事をしてくれます。履いていて、とても快適ですよ。
サイズ感は、ヨーロッパのブランドにありがちな、かなり大きめです。わたしは、いつもよりワンサイズ下でも履けました。またソール幅面がしっかりあるシューズですので、幅が気になるランナーの方も実測プラスアルファ(0.5cmぐらいかな)で、ジャストフィットで履けると思いますよ。
カラーバリエーションはメンズ3種類、レディース2種類。購入は、ディアドラの公式サイトから。10,000円以上は送料無料みたいですよ。
ディアドラ 『MYTHOS MDS』
・価格:12,000円(税抜)
・ドロップ:8mm
・アッパー:『ナイロンエアーメッシュ』は、通気性の良い、足あたりの少ないシームレスなアッパー
・ミッドソール:『マスダンパーシステム』がクッションと高いエナジーリターンを実現
・アウトソール:『デュラテック5000』は高い耐久性のあるコンパウンド
(写真 Eliana)