死ぬまでにやりたいことの1つ? アリゾナ州セドナのトレイル

期待通りの絶景とよくわからなかった癒しスポット

フェニックスを出発したのは、まだ薄暗い朝6時ごろ。この砂漠の中にある人工都市を抜け出すと、すぐに高速道路の両側は見渡すばかりの大地になる。そして段々、はるか遠くに見えた岩山が近づいてくる。レッドロックと呼ばれる赤みがかった奇岩と緑が織りなす雄大な景色だ。

昨年の教訓から、今回は走るトレイルを予め決めておいた。わかりにくい場所にすると、また道に迷って面倒くさくなる悪弊が出る恐れがあったので、比較的名前の知れたスポットを選んだ。狭い橋のようになった岩からの絶景で有名なDevil’s Bridgeだ。

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高速道路を下りて州道に入る。目的地Devil’s Bridgeまであと30分ほどの地点。

トレイルの入り口に着くと、まだ9時前だというのに駐車場は既にいっぱいで、道路脇に車が並んでいた。少し有名な場所にし過ぎたかなと思ったが、今さら別の場所を探すのも気が進まない。第一、人が多いことは気に入らなくても、周りの景色はぼくが夢見てきたセドナのイメージそのものなのだ。雲一つない快晴で、天気も申し分ない。まるで絵葉書のような、と言えば陳腐だが、それ以外に表現のしようがない。

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トレイルの前半は車も通れるが、殆どの人は歩く

ジープがすれ違えるぐらいの広い未舗装道路が1,2キロぐらい続き、段々傾斜が険しくなってくると、トレイルの横幅も狭くなる。そして、最終的には人が1人しか通れないような登山道になる。トレイルの入り口から観光スポットのDevil’s Bridgeまでは約4キロぐらいだろう。普通の人は1時間ぐらいかけて歩くらしいが、ぼくは写真を撮る以外、殆どの行程を走ったので40分ぐらいで着いた。

ずっと長い間夢見ていた場所に来たのだから、もっとじっくり景色を楽しめばよさそうなものだけど、ぼくは歩くよりは走る方が好きなのだから仕方がない。もっともタイムを競っているわけではないので、何回も立ち止まって写真を撮る。走る→写真を撮る→走る、その繰り返しだ。登山道が険しくなってくると、流石に歩くわけだけど。

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