寝不足は酔ってレース会場に現れるようなもの? ランナーにとっての睡眠

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2020年に開催される東京オリンピック。同大会では、史上最多となる33競技339種目の実施予定となっています。今回のオリンピックでは決勝戦の開始時間が全体的に早い傾向。17時までに開催される決勝戦が多数あり、平日に働いている人にとっては観戦がなかなか難しくなっています。また、注目のマラソンは、女子が8月2日に行われ、男子が8月9日に。そして、注目されていたスタート時間は午前6時に落ち着きそうです。

国内のマラソンレースでは大体お昼頃にゴールするよう設計されるものが多く、朝6時スタートは異例。朝8時頃にゴールする絵はなかなか見ることがないでしょう。また、朝6時スタートに合わせてコンディションを調整する選手にとっても負担は少なくありません。事前のトレーニングや食事などの、気を使うことが多いでしょう。また、睡眠も調整が必要です。

さて、今回は睡眠について。

スポーツ界のトップ選手が、積極的に睡眠をとっていることはよく聞く話。米プロバスケットボールNBA所属のレブロン・ジェームズ選手においては、1日の睡眠時間が平均12時間として、話題にもなりました。その他にも多くの選手が二桁の睡眠時間を確保。激しいトレーニング後のリカバリーとして、ストレスを溜め込まないためのものとして。また、昼寝を取り入れている選手もいます。かつて昼寝は子供のためのものでしたが、最近では大手企業でも睡眠スペースを確保するなど、その効果に注目。昼寝が市民権を得るようにもなってきました。スポーツ界では、「寝ることもトレーニング」なんて言われています。睡眠の効果は、研究結果として多方面で報告されています。

ここで大変興味深い研究結果をご紹介。

ペンシルベニア大学の医師であり睡眠研究者のシグリッド・ベジーさんは「睡眠時間を削ることは、酔って試合会場に現れるようなもの」と、指摘しています。書籍『Good to Go最新科学が解き明かす、リカバリーの真実』では、シグリッドさんのコメントがこう掲載されています。

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「『睡眠時間が六時間だと、反応時間は通常の二、三倍になります」とシンは言い、アルコール摂取と睡眠不足が注意力、反応時間、眠気などに与える影響を調べた研究に言及しました。実験の結果、六時間睡眠はビール二杯、三杯、四時間睡眠は五杯と同等の影響がありました。徹夜は、なんとビール10、11杯分に相当します。前日に一睡もしないのは、酩酊した状態で翌日一日を過ごすのと同じことなのです」(書籍『Good to Go最新科学が解き明かす、リカバリーの真実』より)

睡眠時間を削るとは、酔っている状態と同じくらいに注意力、反応時間が鈍くなるというのです。これは驚きの報告。ランナーの皆さんにおいては、レース前にお酒を控えることが多かったかと思いますが、今後は、しっかりと睡眠時間を確保したいところですね。なんとなく大切だと思っていた睡眠は、やっぱり大切だった。勝負レース前の睡眠、皆さん、しっかり取れていますでしょうか。

   
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