たまにはレースをサポート。アメリカで給水ボランティア初体験
May 01, 2019 / COLUMN
May 01, 2019 Updated
ロサンゼルスとサンディエゴの間、少しサンディエゴ寄りにある『Encinitas』という街のことは、以前に書いた(『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』)。いかにもカリフォルニアらしいビーチに面したこの街でハーフマラソンが行われ、生まれて初めて給水ボランティアとして参加してきた。
ぼくが長距離レースを初めて走ったのは、高校卒業直後の頃だ。1985-86年ぐらいだから、気の遠くなるような昔の話だ。マイケル・ジャクソンやマドンナが次々とメガヒットを連発して、マイク・タイソンが若きヘビー級王者として君臨していて、ロナルド・レーガンとミハイル・ゴルバチョフがそれぞれの超大国を率いて、東西冷戦はまだ続いていた、そんな時代だ。今じゃ歴史の教科書に出ているかもしれない。
そんな頃から、数えきれないほどの数のレースをぼくは走ってきた。お世話になったボランティアの人の数や、手渡してもらったコップの数も、また膨大なものになるだろう。ようやくにしてと言うべきか、今回初めてコップを受け取る側ではなく、差し出す側に回ったというわけだ。
参加したのは『Encinitas Half Marathon』。ムーンライト・ビーチという何ともカッコイイ名前の公園をスタートして、パシフィック・コースト・ハイウェイを海岸線に沿って往復する。ずっと海を眺めながら走るレースだ。
給水ステーションはコースに2つある。折り返し地点とコースの中間地点だ。ぼくが配置されたのは中間地点。ランナーは同じ道を往復するので、往きはスタート後約6キロ、帰りはゴールまで後6キロの地点となる。同じ人に2回水を手渡す機会があるわけだ。