たまにはレースをサポート。アメリカで給水ボランティア初体験
May 01, 2019 / COLUMN
May 01, 2019 Updated
レースのスタート時刻は午前7時。随分早いように思うかもしれないが、実はこれでも遅いぐらいだ。交通規制をなるべく早く解除するため、こちらの市民レースは大体とんでもなく早朝に始まる。
ぼくらボランティアはさらに早く、午前5時半に現地に集合するように言われていた。レースが始まる前にテーブルをセットし、大量の紙コップに水を入れて用意しておかなくてはいけないからだ。それはわかる。でもこのEncinitasは、ぼくの家から100キロぐらい離れているのだ。それに間に合うためには、早朝と言うか深夜と言うべきか、午前4時に家を出なくてはいけなかった。
現地に到着しても、当たり前だがまだ暗い。それでも多くのボランティアが既に集まっていた。高校生からたぶん70代ぐらいの人まで、年齢層はまちまち。男女の比率も同じぐらいだ。
暗くてよく顔が見えないけど、お互い初対面の挨拶をして、さっそく給水テーブルの準備にとりかかる。準備といっても、大きな容器に入った水を紙コップに移し替えてテーブルの上に並べる、ただそれだけだ。難しいことは何もない。時間はたっぷりあるので(とぼくには思えた)、特に急ぐことなく、周りの人と談笑しながらゆっくり作業をした。それでもレースがスタートする30分前には作業はほぼ終わり、もうこれ以上テーブルに紙コップを並べるスペースがない状態になった。あとはランナーがやってくるまで待つだけだ。
1つ誤算があった。さすがに海のすぐ近くだけあって、この早朝の時間は思いのほか冷えたのだ。気温8度ぐらいだったように思う。凍えるほどの寒さではないけど、立っているだけだと体が冷えてくる。その日は風もあったので尚更だ。
仕方がないので、その辺を軽く走ったり、その場でスクワットをしたりして体を温めた。周りの人はしっかり防寒着を着込んでいたけど、ぼくは薄手のジャージ上下という軽装で来てしまっていたのだ。愚かだ。おかげでランナーじゃないのにウォーミングアップをする羽目になった。
「気が変わって、レースを走るのか? 」と周りからは揶揄された。