いつでも走ることができる競技と、チームがないと活動できない球技の話 

日本で育った昭和の男の子の多くの例にもれず、ぼくの子供の頃の夢もプロ野球選手になることだった。その夢は早い段階で諦めて、いわばプランBの人生を送っているわけだけど、それだからこそ、その夢を諦めていない選手達にぼくは尊敬の念を抱いている。そして少なからず羨ましくもあった。

皆、とても礼儀正しく、外部者に過ぎないぼくに対しても帽子をとって挨拶してくれる若者たちだった。日本の野球といえば、全体主義的な雰囲気がとかく批判されがちなのだけど、良い面もたくさんあるのだなと改めて思った。

リーグが終了した翌日には、チームは慌ただしく帰国の途に就いた。その後は、それぞれがそれぞれの場所で挑戦を続けることになる。知り合った選手達ひとりひとりが少しでも長く大好きな野球を続けられることをぼくは祈っている。

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日本人中心で構成されたワシントン・ブルーソックス。この中から将来のスター選手が生まれるかもしれない。
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