「一斉に砂の上を走る人数」でギネスブック認定、ちょっと気恥ずかしいレース名の『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』

スタート1時間ほど前になると、徐々にランナーが集まり始め、少しだけ賑やかになるが、さほど込み合った印象はない。受付を済まして、ゼッケンを受け取ると、あとはのんびりするだけだ。天気は上々。砂の上に寝転んで日光浴をしながら開始時刻を待っていると、自分が何をしに来たのかを忘れてしまいそうになる。周りのランナーからもリラックスした雰囲気が伝わってくる。

ぼくはゼッケンを太腿に着け、シャツを脱いだ。周りもそうしている人は多かった。砂はかなり固く湿っていて、裸足で走るには適さない。殆どのランナーは普通にランニング・シューズを履いていた。

こうして始まったギネスブック認定世界最大のビーチランだが、走り出してからは特に書くべきことはあまりない。単に砂の上を大勢のランナーに混じって走っただけだ。多少、砂に足をとられたり、靴が海水で濡れるようなことはあったが、タイムにこだわるわけでもないので気にはならない。なによりこの風景の中では、「海は広いな大きいな~」みたいな気分にはなっても、なかなか急いで走ることには気持ちが向かないものだ。

「「一斉に砂の上を走る人数」でギネスブック認定、ちょっと気恥ずかしいレース名の『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』」の画像

特にエキサイティングでもチャレンジングでもドラマチックでもない。それでも1年に1回ぐらい、こんなレースを走るのも悪くはないと思わせてくれる1日だった。何もレースでなくても、自分で勝手にビーチに来て走ったって全然いいわけだけど、人にはきっかけというものが必要なのだ。

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大会公式サイト:https://surfingmadonnarun.org/

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