「一斉に砂の上を走る人数」でギネスブック認定、ちょっと気恥ずかしいレース名の『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』

このパシフィック・コースト・ハイウェイ上にあり、サンディエゴに近い『Encinitas』という街で行われるビーチ・ランの案内が来たのが昨年のことだ。なんでも一斉に砂の上を走る人数が世界最大だということで、その年にはギネスブックに認定されるのだとある。『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』と何とも気恥ずかしい名前がついている。

ぼくは普段から近所のビーチで砂の上を走ることはよくやっているし、ギネスブックにも取り立てて興味はない。むしろどちらかと言えば、多くの人間で賑わうところを避け、空いている時間や場所を探すタイプの人間だ。フルマラソン以上の距離になると給水や補給が必要になるので、その為だけにレースに参加することもあるが、そうでない限りは1人で黙々と走る方が好きだ。『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』は5キロ、10キロ、12キロの3種類で、その距離なら給水エイドは特に必要ではない。それでいて参加費は64ドル(約7000円)と決して安いわけでもない。

「「一斉に砂の上を走る人数」でギネスブック認定、ちょっと気恥ずかしいレース名の『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』」の画像

それなのに、このレースに出てみようと思ったのは、『Encinitas』という街に行ってみたかったからだ。何度か通り過ぎたことはあるはずなのだが、不思議なぐらい、どんな街だったか記憶がなかった。ただ、あの辺りはどこを切り取ってもきれいなビーチと小さな落ち着いた雰囲気の街が続いていて、行くたびにのんびりした気分になったことは覚えていた。ちょうどその頃、吉田秋生の『海街diary』をよく読んでいたことも理由の一つだ。鎌倉と北サンディエゴ郡では随分と様子は違うけれど、大都会から少し離れた海沿いの街、という点で共通しているように思えたのだ。

Encinitasの駅は単線無人駅。ビーチからは徒歩3分の好位置にある。

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Encinitasのメインストリートは数百メートル。小さなお店が並び、全国チェーン店はない。

さて、その『サーフィン・マドンナ・ビーチ・ラン』であるが、スタート時間は午後1時半とかなり遅い。言うまでもなく、引き潮で砂浜が広くなる時間帯を狙ったためだ。公道を走るレースと違い、交通規制が必要ないから、早朝にスタートする必要もないのだ。

これはぼくのように観光がてらの参加者にとっては都合がいい。午前中に到着すれば、のんびり海岸を散歩したり、ゆっくりランチを楽しむ時間がとれる。タイムを競うようなレースではないので、スタート前の準備でカリカリすることもない。

レースが行われるビーチに行くと、スタートとゴールのゲートが隣り合わせで砂浜の上に設置されている。ランナーはスタートのゲートをくぐり、北に向かって走り、ある地点でUターンして、ゴールまで帰ってくる。最初から最後まで砂の上を4000人以上が走るというだけあって、とにかくやたらと広い砂浜だ。ほぼ1直線の海岸なので、どこからでもコースの殆どを見渡すことが出来る。実にわかりやすいコースだ。

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