アディダス「SPEED SQUAD」練習会 【VOL.3】中野ジェームズ修一氏の“ドローイン”習得とは

4月から始動したアディダスSPEED SQUAD(スピードスクワッド)。SPEED SQUADとは、アディダスが全世界で展開しているランニングコミュニティ「AR(adidas Runners)」のエリート養成プログラム。厳しい条件の中選ばれた男女9名のメンバーはアディダス契約専属のランニングコーチやトレーナーのサポートのもと、メンバー個別ではなく、定期的な合同のトレーニングセッションを実施し、目標達成に向け、9月のベルリンマラソンまでトレーニングが行われていく。第1回練習会第2回練習会を経てメンバーはさらなる成長を実感している。SPEED SQUADの練習会として初のトラック練習となった第3回練習会の様子をレポートする。

チームワークが夢を叶える

SPEED SQUADの練習会は今回で3回目。メンバーはそれぞれ、生活している場所、所属しているチーム、年齢や今までのランニング経験や走力、目標も違う。しかし、メンバーたちの共通点は、“走ることに真の自分を見出す”こと。SPEED SQUADの練習会は、それぞれのメンバーが自分を成長させるための貴重な時間である。

今回の練習会では、走力で分けられた3つのグループがそれぞれ5000m + 3000m + 1000m + 400mのトレーニングに励んだ。1人でやってみよう、という気にはなれないほどの厳しいトレーニングメニューである。この日は日差しが強く厳しいコンディションであったが、メンバーたちは日差しにも負けずにそれぞれ汗を流した。

「アディダス「SPEED SQUAD」練習会 【VOL.3】中野ジェームズ修一氏の“ドローイン”習得とは」の画像
©︎2018 Sushiman Photography

1番速いペースのグループの先頭を積極的に引っ張ったのは、藤田大夢さん(写真左)。この日の朝、練習会のために宮崎県から都内にやってきた。藤田さんは、大学時代にこの織田フィールドで練習をよくしていたそう。「自分にとって、ここは聖地のような場所。今は宮崎に住んでいますが、久しぶりにこの場所で走れることを嬉しく思っています」と、昔を思い出しながら積極的な走りをみせた。

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トレーニング終了直後はメンバー同士でハイタッチをする姿も。練習会を重ねるごとにメンバーのチームワークが高まってきている。9月のベルリンマラソン出場の3つの枠を巡って、それぞれがライバルではあるものの、「チームで、ともに高め合っていこう」という気持ちでトレーニングに励んでいる。女子メンバーの最後のトレーニング400mの時、先にトレーニングを終えたはずの男子メンバーが積極的に女子メンバーの2人を引っ張った。メンバーたちはそれぞれ走力は違えども、目指すところはこのプロジェクトで自分を成長させることだ。

青トレの肝“ドローイン”の習得

メンバーたちはトラックでのトレーニングを終えて、昼食後は中野ジェームズ修一氏によるジムセッションを受けた。第1回練習会のジムセッションでは、動的ストレッチについて指導を受けたが、今回は青トレの肝となるドローインについて、熱心な指導を受けた。青トレとは、中野氏が監修・実際に指導する、箱根駅伝4連覇を果たした青山学院大学(以下、青学)陸上部長距離ブロックの選手が常日頃から行うコアトレーニング&ストレッチ。中野氏が「コアを入れて長距離を走る技術を習得するための基本」というこのドローインは、体を安定させるいわゆる体幹部分の中枢であるインナーユニットの強化を担うエクササイズ。

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インナーユニットとは、横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群の4つの筋肉のことをいい、ドローインによって強化できる。この技術の習得によって、コアを入れて走れるようになるための基本ができるのだが、想像以上に難しい。ドローインは中野氏が監修する“青トレ”の肝であり、青学陸上部長距離ブロックの選手たちも普段から重要視しているエクササイズである。

インナーユニットの強化のための、正しいドローインのやり方を習得するのは容易なことではない。この日、メンバーたちは中野氏へ積極的に質問をしながらドローイン習得への糸口を探っていた。また、それに応えるように中野氏の指導も、より一層熱のこもったものとなった。

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ジムセッションの後半は、中長距離走で重要となる体全体のそれぞれの筋肉についての説明と、そのストレッチ方法について。前々回のジムセッションで行った動的ストレッチ、前回の座学で学んだ食事やケアなどの戦略的リカバリー、今回のドローイン、各筋肉の名称やその特徴とストレッチ方法について。これらは、7月の練習会の際に行われる筆記テストによって出題され、ベルリン行きのメンバー選考のポイントの1つとなる。

SPEED SQUADがモチベーションの源

3回目の練習会を終えて、メンバーの日高久登さん、下島千明さん、藤田大夢さんの3人に話を聞いた。

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日高久登さんは、小学校から大学在学中まで剣道一筋。それまで取り組むことのなかったランニングを、結婚を機に「自分をより一層高めるために何かにチャレンジしたい」という思いで始めたという。初マラソンからメキメキと力をつけ、会社の同僚たちとのトレーニングで背中を押され、すぐにサブ3ランナーへの仲間入りを果たした。

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ランニング歴2年足らずで、現在の目標はサブ2時間40分の日高さん。「SPEED SQUADに取り組んでいる今は青春時代のようです」と、がむしゃらにさらなる高みを目指している。日高さんはこの4月に東京都から福岡県に転勤となり、練習会には毎回福岡から飛行機でやってくる。メンバー唯一のパパランナーは、SPEED SQUADに取り組むひたむきな姿を家族や、ランニング仲間たちにみせている。

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下島千明さんは、デュアスロン(ラン→バイク→ラン)の日本代表として活躍するランナー。日高さんとは年齢も近いが、日高さんよりランニング歴は長い。「靭帯を痛めてランニングをやめようと思ったこともありましたが、SPEED SQUADをキッカケにまた頑張ろう、と思いました」

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下島さんのようにSPEED SQUADのメンバーたちは、このプロジェクトをキッカケにしてモチベーションを高めている。「SPEED SQUADに参加していて、私の周りのランニング仲間からの反響をすごく感じています。様々な学びを競技力向上に繋げていきたいです」

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藤田大夢さんは、社会人1年目のルーキーイヤー。大学時代は陸上同好会で長距離走に取り組み、5000mで14分台、マラソンでサブ2時間30分を目指したが、達成できなかった。しかし、その目標を達成すべく、自らを成長させるためにSPEED SQUADに参加している。

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「大学時代に競技に取り組んでいて、社会人になって競技をやめていく人もいますが、自分は大学時代の自分を上回りたいと思っています。SPEED SQUADには社会人になってから学生時代の記録を塗り替えているメンバーがいるので、彼らと話していてとてもモチベーションになっています」。藤田さんは宮崎県からこの練習会に参加し、何事にもチャレンジする強い意志を持っている。

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この3人だけでなく、すべてのメンバーがこのプロジェクトをモチベーションにして取り組んでいる。9月のベルリンマラソンを巡る3つの枠をかけて切磋琢磨するだけではなく、それ以降も走ることへのモチベーションを見出すために、自らをさらに成長させていくために、メンバーそれぞれのチャレンジは続いていく。

adidas Runners of Tokyo(AR Tokyo)とは

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adidas Runners of Tokyoは2016年9月に日本で発足。ランニング初心者から、シリアスなサブ3ランナーまで、様々なタイプのランナーに合わせた幅広いコンテンツを用意。プロのランニングコーチによるセッションや、フィットネスプログラムなど、「自分を高めたい」という思いを叶えるハイレベルなプログラムで、ランナーたちを更なる高みへと導く本格的なサポートをしている。また、ベルリンやソウルなど、海外のコミュニティとの共同セッションや、ヨガ・フットボールなどカテゴリを超えてのコラボセッションなど、ユニークなコミュニティ活動をきっかけにメンバー同士が深く繋がるなど、楽しみながら成長できるのも魅力の一つ。

【adidas Runners of Tokyo】:https://shop.adidas.jp/running/community/

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