アディダス「SPEED SQUAD」練習会 【VOL.2】全国各地からメンバー集う!

4月から始動したアディダスSPEED SQUAD。第1回練習会を経て、この第2回目の練習会ではメンバー9人全員が揃っての初めてのセッションとなった。第2回練習会の様子をレポートする。

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©2018 Sushiman Photography

それぞれのライバルをみつける

9人のメンバーは毎回東京でのSPEED SQUADの練習会に参加することになるが、関東在住のメンバーだけでなく宮崎県、福岡県、愛知県、宮城県など日本各地から選出されたこともあって、今回が初めて9人全員のメンバーが揃った練習会となった。男子7人、女子2人のメンバーは各々の目標を持って、このプロジェクトに参加している。遠方からのメンバーは、レースのために遠征するような気持ちで、東京にやってくる。

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第2回の練習会は、1周1325mの神宮外苑を10周する、13.25kmビルドアップ走のメニュー。Aグループは1km3分40秒から、Bグループは1km4分00秒から、Cグループは1km4分30秒から3周ごとに10秒ずつペースアップし、ラスト1kmはフリー。Aグループに4人、Bグループに3人、Cグループに2人が分かれ、練習が始まった。

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Aグループのメンバーは学生時代に陸上競技の経験がある上級者たち。彼らにとってはマラソンペースよりもゆったりな1km3分40秒ペースからはじまり、次第にペースアップ。第1回練習会に参加出来なかった藤田さんがここぞとばかりに途中で積極的にペースを上げた。先頭はラスト1kmを、3分を切るスピードまでペースアップ。このトレーニングを通して4人それぞれが競い合う様子が印象的であった。

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©2018 Sushiman Photography 「Aグループ」

Bグループは社会人になってから走り始めたメンバーも含む、20代前半〜30代半ばのグループ。SPEED SQUADで自分を成長させるために、様々なことを学び取ろう、という雰囲気がより感じられるグループである。Bグループのメンバーたちも最後はグングンとペースを上げて練習を終えた。Cグループは木村さんと属さんの2人の女性が一緒にスタート。しばらくして、それぞれの単独走という形になったが、最後まで諦めない姿は真剣そのものであった。

それぞれのグループで、他のメンバーの走力や走り方を感じながら、これからライバルとなっていく選手をみつけていく。このSPEED SQUADで9月のベルリンマラソンに出場できる選手は3人だけ。3人に1人しかベルリンマラソンを走ることはできない。7月に行われるタイムトライアルの結果などをもとに、ベルリン行きの3人のメンバーが決定される。チームメイトが、最終的にはライバルとなっていくのである。

感覚ではない“戦略的リカバリー”

第1回練習会では中野ジェームズ修一氏の指導で、肩甲骨と股関節周りの動的ストレッチを中心に室内セッションが行われた。今回は座学で、“戦略的リカバリー”の学習を行った。戦略的リカバリーとは、競技に対してプラスになるセルフケアや食事などの知識を増やして、意識的に実践していくというもの。それぞれの選手の“感覚”で決定されるものではなく、“戦略的”にレースやトレーニングの間のリカバリーを構築していくことが重要である。

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“クイズ形式”で、15問3択が出題され、メンバーたちはスポーツ医学や運動生理学、さらには栄養学に至るまで幅広く学んだ。運動強度の設定に関するカルボーネン法、栄養補給に関することや栄養補給のタイミング、脱水症状の予防、アイシング、交代浴、貧血予防、ビタミンCやビタミンK、カルシウムなどの補給について、クイズの答え合わせをしながら、中野ジェームズ修一氏が一つ一つ説明していく。

学生時代に陸上競技など、スポーツの経験があれば、指導者からアイシングの方法について学ぶ機会があったかもしれないが、社会人になってから走り始めた人にとっては目から鱗の内容ばかり。座学の最後には質疑応答の時間があり、前回の室内セッションと同様に多くの質問が飛び交った。

学習した内容は、7月のSPEED SQUADの練習会の際、筆記試験として出題される。このテストの結果ももちろん、ベルリン行きの3人を選考するにあたっての重要な要素となる。つまり、今の走力やこれからの伸びしろだけではなく、“知力”も求められるということだ。中野ジェームズ修一氏は「日頃から意識して習慣化させることで自然と覚えられるようになる」と話す。

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中野ジェームズ修一氏のメソッドは、青山学院大の箱根駅伝4連覇にも貢献している。青山学院大の長距離部員は大学4年間で、トレーニング方法はもちろんのこと、ウォーミングアップの“動的ストレッチ”から、セルフケアや食事などの“戦略的リカバリー”などを日頃から学習し、それらを競技力の向上に繋げている。

今までにやってこなかったことを取り入れる

2回の練習会を終えて、SPEED SQUADでのこれまでの取り組みについて、メンバーの青木純さん、木村泉穂さん、邊見勇太さんにそれぞれ振り返ってもらった。

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©2018 Sushiman Photography 左から青木さん、木村さん、邊見さん

青木純さんは現在、茨城県の“RUNS”というランニングチームのエースで、学生時代から走ることに取り組んできた。30歳という現在の年齢でも衰えを感じるどころか、昨年には1500mの自己記録を更新している。マラソンだけでなく、それ以外の種目でも「まだまだやれる」と感じている。

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青木さんは前回の練習会で学んだ“動的ストレッチ”に関して、「仕事中にもやるようになって、最初の1週間ぐらいは筋肉痛でした」と振り返る。「今までやっていなかった動きなので、習慣化させていって、これからも自分を強化していきたいですね」と笑顔で話した。

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木村泉穂さんは、「ダイエットのために走り始めた」という市民ランナー。これまでに富士登山競走やボストンマラソンなどを経験。SPEED SQUADのメンバーに選ばれるほど、“走ること”に打込んでいる。

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2回の練習会を終えた木村さんは、「SPEED SQUADで学んだ動的ストレッチをやるようになって、股関節も肩甲骨も柔軟性が高まりました。腕振りが課題で、疲れにくい走りを身につけていきたいです」と、この1ヶ月の成長と今後の目標について話し、「7月のタイムトライアルの日までにはマスターしたいですね」と、今後も自らの成長のためにチャレンジしていく。

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邊見勇太さんは、「ベルリンマラソンを走ってみたい」と、このプロジェクトのゴールをイメージする現在23歳のホープ。箱根駅伝への出場経験はないものの、学生時代から地元の駅伝での出場や、冬に走るマラソンを重ねて成長してきたランナーである。

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邊見さんは、「前回の練習会で学んだことを意識して、今回の練習会に臨みました。以前よりも肩甲骨が使え、腕が良く振れるようになり、ストライドが伸びています」と話し、「普段のジョギングでもこれまでよりも1kmで5〜6秒ぐらい速く走れるようになりました」と成長を感じている。

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この2回の練習会を経て、それぞれが成長を感じている。練習会を重ねるごとに成長を重ねるメンバーたち。次回の第3回練習会の記事では、他のメンバーの声も掲載予定。こうご期待。

adidas Runners of Tokyo(AR Tokyo)とは

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adidas Runners of Tokyoは2016年9月に日本で発足。ランニング初心者から、シリアスなサブ3ランナーまで、様々なタイプのランナーに合わせた幅広いコンテンツを用意。プロのランニングコーチによるセッションや、フィットネスプログラムなど、「自分を高めたい」という思いを叶えるハイレベルなプログラムで、ランナーたちを更なる高みへと導く本格的なサポートをしている。また、ベルリンやソウルなど、海外のコミュニティとの共同セッションや、ヨガ・フットボールなどカテゴリを超えてのコラボセッションなど、ユニークなコミュニティ活動をきっかけにメンバー同士が深く繋がるなど、楽しみながら成長できるのも魅力の一つ。

【adidas Runners of Tokyo】:https://shop.adidas.jp/running/community/

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