走力よりもマウンテンスキルが必要? 西日本初開催「OMM LITE BIKE」、7月には長野県開催へ
Mar 24, 2018 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
1968年からイギリスで毎年開催されているレース「OMM(Original Mountain Marathon)」。世界でもっとも古い2日間の山岳マラソンレースで、あえて気候条件の厳しい時期に開催されることが特徴。
また、レースに必要な装備は全て自分のバックパックに入れて行動。体力だけでなく、「ナビゲーション力」「セルフエマージェンシー力」「判断力」など、全てのマウンテンスキルが必要とされるレースと言えます。
そんな、OMMがここ日本に降り立ったのが、4年前の2014年11月。「OMM JAPAN」と銘打って、伊豆を皮切りに、嬬恋、信濃大町、南牧村と多様なフィールドで年に一度開催されてきました。
ちょっとルールをのぞいてみると、こんな感じ。
・途中エイド等の休息ポイントは一切ありません。
・2日分の水、食料、宿泊装備など約5kg-10kgの荷物をすべて携帯し行動する。
・1日目夜に野営が必須
・2人1組が原則でレース中は常に行動を共にする。
なかなかタフなレースであることが想像できますよね。
ご安心ください。OMMが提案しているレースはこれだけではありません。OMM JAPANに参加するために必要なナビゲーションスキルと経験を学ぶ機会として「OMM LITE BIKE」をスタート(BIKEでのレース参加も可能)。
そして、7月14-15日には「OMM LITE Hakuba/Otari 2018」が長野県で開催されます(エントリーは4月15日から)。ランニング好き、キャンプ好き、冒険好きにはぜひ、参加してもらいたいレースの一つです。
同レースは、ハイレベルなマウンテンスキルが必要というわけではなく、ナビゲーションスポーツに必要なコンパスワークや、ナビゲーションの基礎知識、経験、プランニング等を学ぶためのレース。
しかし、チームが自らの意思でルートを選び、時間内により多くのチェックポイントを回りながらFINISHまで戻るといったルールはOMMJAPANさながら。
さて、そんな「OMM LITE BIKE」ですが、この3月に徳島県海陽町を舞台として、OMM初の西日本開催が実現しました。ちょっとその様子をのぞいてみましょう。
拠点となったのは、四国最南端に位置し、清流海部川が流れる海陽町にあるまぜのおかオートキャンプ場。小高い丘より太平洋を一望できる自然豊かなロケーションが魅力で、多くのキャンパーはもとより、コテージも数多くあるために様々なニーズに応えてくれました。
自炊場、トイレ、コインランドリー、コインシャワーがあり、またBBQセットのレンタルや販売まで行っていることも嬉しい。参加者だけでなく、一緒にきた家族や友人も楽しめる空間となっていました。
春という季節に行われたこと嬉しいポイント。空は青く、太陽はより高くなり、少し目線を下にすれば色とりどりの可憐な花々が咲き誇り、春の到来を色彩と香りで教えてくれているようでした。期間中は天候にも恵まれ、最高気温が17度近くまで上昇。半そでで過ごす参加者も多く見られました。一方、夜は2度近くまで下がり、防寒着を身に纏って、BBQや温かい鍋物、お酒、焚き火で暖を取っていた様子。
今回のポイントは、山と海が融合したフィールドであったということ。これまでのOMMは山岳地域で行われていたので、海を見ることが出来ませんでしたが、今回は山にも行けるし、海にも行ける、日本列島をぎゅっとコンパクトにした様な大自然のコースとなっていました。
西日本初開催となったOMM LITE BIKE TOKUSHIMA-KAIYO。徳島県海陽町の美しい大自然に、それぞれの参加者がそれぞれのアプローチで楽しんでいるようでした。
そして、続く「OMM LITE Hakuba/Otari 2018」。7月のレース開催まで、あなたはランニング力、キャンプ力、どちらを強化して準備しますか?