「居心地の良い場所から脱出せよ!」、欧米の“当たり前”がランナーにもグッと刺さる

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「居心地の良い場所から脱出せよ!」

冒頭から刺激的な言葉ではありますが、我々大人が、長く社会で生活をしていると、自分の居場所というものがなんとなくでき、そこにとどまっていることの居心地の良さというものがわかってきますよね。

会社でも趣味でも近所づきあいでも、居心地の良い場所を求めるのが人間の本能かと思います。ですので、「居心地の良い場所から脱出せよ!」なんて急に言われたら、多少驚いてしまうでしょう。しかし、これにはちゃんとした理由があります。なぜ、居心地の良い場所から脱出する必要があるのでしょうか。そのメリットについて考えてみましょう。

まず、これは大人に向かって伝える言葉ではなく、子供たちに向けたもの。実は、欧米の親がティーンエイジャーに伝えるのが、この言葉なのです。日本や韓国といった偏差値を重要視するアジア地域と異なり、総合力主義である欧米の教育方針。勉強ができるだけでは評価されない欧米だからこそ、「もっと視野を広げろ」と子供に指導するのです。もう少し詳しくみてみましょう。

「『気の合う仲間と過ごすのが青春だろう』と思われる方もいるかもしれませんが、『この仲間は最高だ!』『ここは居心地がいい!』という状態は、『成長が止まっているサイン』でもあります」(同書より)

こう語るのは、書籍『世界基準の子育て』の著者・船津徹さん。英語力、コミュニケーション力、論理思考力など、世界で活躍できるグローバル人材を育てるための独自の教育プログラムを開発した船津さん。同教材は、全米25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」で「最も効果がある教材部門」で第2位となりました。また、これまで多くのグローバル人材を輩出しており、現在では経営者をはじめ、スポーツ選手、アーティスト、芸能人などの子どもが、その指導を順番待ちしています。

そんな海外での子育て経験が豊富な船津さんは、同書の中で、「カンフォトゾーン」について紹介しています。カンフォトゾーンとは、上記のように居心地の良い場所を指します。居心地の良い仲間に囲まれている状況・環境のことです。

カンフォトゾーンにいるからこそ、安心して自信を持ってあらゆることにチャレンジできるという側面もありますが、あまりにこの状況・環境に慣れてしまっては成長が止まってしまう危険性があるのです。

欧米の親はそのことにいち早く気づき、「Get out of comfort zone(居心地の良い場所から脱出せよ!)」と、声をかけるのです。

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チームスポーツを経験したことのある人なら、これに心当たりがあると思います。チーム員の多い部活動では、Aチーム、Bチームとわけて活動します。つまり、1軍と2軍です。中には3軍、4軍にまで細分化されるチームもあるでしょう。そこで、多くの場合、自分の環境や気持ちを理解しやすい人を求め、そのカテゴリ同士で仲良くなるのです。これこそ、カンフォトゾーン。

また、逆にトップグループにいる場合も注意が必要です。それはそれで居心地の良い状況・環境です。

「『自分が1番』という状態よりも、さらに自分よりも優秀な人がいるレベルの高い環境にチャレンジしたほうが大きく成長できます。人はあえて居心地の悪い場所へ行くことで、知識や技能を向上させられるのです」(同書より)

もちろんこれはやみくもに劣悪な環境に行くということではありません。例えば、ちょっと高くて難しい目標を設定してみたり、また、所属する環境を変えるようにしてみたり。

小さな頃からこのカンフォトゾーンから脱することに慣れている人は、幅広く知識を得たり、技能を向上する機会に恵まれ流でしょう。

これは私たちランナーにとっても参考になる考え方ですよね。つい、仕事でもプライベートでも、居心地の良い環境に甘えてしまう人は、ちょっとこのカンフォトゾーンを意識すると良いでしょう。生活に“あえて”変化を取り入れることで、これまでにない刺激があって、様々な気づきがあります。視点が変わると、ランニングに対する考え方やランニングフォームに変化があるかもしれませんね。柔軟ある姿勢が、選手生命を長くすることも考えられます。公私ともにフットワークの軽いランナーを目指してみませんか?

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