「BOOST FOAM」シューズアドバイザー藤原のイチオシは「Snova Glide BOOST 4」
Aug 30, 2017 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
さて、今回はadidasの「Snova Glide BOOST 4(エスノバグライドブースト4)」を紹介します。そろそろ5が出そうな時期になってきましたが、前回紹介したBROOKSのGHOST(ゴースト)のように、adidasの中では、この品番も「変わらない定番の良さ」がありますので、ぜひ押さえておいてください。この商品は、アメリカのシューズ格付誌とも言える「ランナーズワールド」で2017スプリングシーズンのベストアップデイト賞を受賞した商品です。
世界シェアナンバー1、打倒ナイキへの起死回生を狙って投入した「BOOST FOAM(ブーストフォーム)」。adidas一押しの商品になっています。
ブーストフォームは、現在の主流のミッドソール素材であるEVAという高分子スポンジの常識を打ち破る、プラスティックを軟質化させた素材。高反発、EVAの最大弱点である耐久性を改善した「未来のミッドソール素材」と言われています。いかなる気候の変化にも左右されず性質を保てるというのは嬉しいポイント。ソールに色が付けられない、ソール面のデコボコ感を解消できないなどビジュアル面と共に、高反発、高耐久性の反面、フワフワとしたクッションは安定感に欠くというウィークポイントにもなる要素も持ち合わせています。そのフワっとクッション性を逆手にとって、前面に押した出したのがウルトラブースト。普段履きで爆発的な人気を誇ります。
最近のadidasサイトを見ると、ウルトラブースト、エナジーブースト、ピュアブーストとブーストフォーム一色!シューズのタイプも比較的似ていて、ランニングというよりライフスタイル(普段履きとか、ファッション寄り)での活躍のシーンをイメージして作られているものが多い印象を受けます。シューズのアッパー部分がニットで覆われ、靴底は100%ブーストフォーム搭載。高い機能性も兼ね備える、普段履きもランニングも楽しめるスタイリッシュランニングシューズ「UltraBOOST Uncaged(ウルトラブーストアンケージド)」なんかはまさにその代表です。
その中でも、今回はご紹介するSnova Glide BOOST 4は、そのバランス型。従来素材のEVAも部分的に使って、ランナーの重心移動をスムーズにします。わたしはブーストシリーズの中でも、Snova Glide BOOST 4が1番だと思っています。(ちなみにレーシングのボストンブースト、センブーストもそれぞれのカテゴリーでバランスが良いですね)
このところクッションを強調する商品は多いですよね。αゲルを前後に搭載したasics「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」もクッション満載だし、ソールスタックハイト(ソールの厚み)が前例のない厚みのHOKA
ONEONE「CLIFTON(クリフトン)」だってフカフカのクッションです。
このSnova Glide BOOST 4のクッションは、特に「前に進む」というランニングシューズという存在目的に対して、よりポジティブな印象を強くします。基本的には走行時のオーバープロネーション(足首の過回内)を軽減し、過度の左右のブレを防ぐシューズではありませんが、内側に張り出したソールと、接地面が広がったソールユニットは、それにも似た安定感を醸し出します。
かかとのフィット感はウエア感覚。ヒールカップという樹脂が踵部に内包された形でなく、ソフトなカップに外側からプラスチックで包みこむスタイル(エクスターナルヒールカップ)で、フィット感は万人受けするスタイルでしょう。
フィット感で言えば、中足部に残ったアディダスライン(スリーストライプ)をかたどる素材部分もしっかりとサポートしてくれている感覚です。実はこのマークがある部分がフィット感の要。シューレスはただの調整パーツなのです。この甲まわりの素材感とか、フィット力がシューズの履き心地を左右します。
サイズは、少し長さがある印象。サイズを測って、実測から0.5cmアップぐらいがフィットするサイズになる方が多いと思いますよ。
ブーストフォームの特徴が満載の「Snova Glide BOOST 4」ぜひ試してみてくださいね。
adidasオンラインショップURL:https://shop.adidas.jp/item/?q=SNOVA+GLIDE+BOOST+4&searchbox=1
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