「今までのadidas製品の中でフィット感随一」と下田裕太がツイート『SolarBOOST(ソーラーブースト)』
Jun 26, 2018 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
アディダスの『SolarBOOST(ソーラーブースト)』が6月1日より発売された。2013年にヴェールを脱いだアディダスのブーストシリーズ。これまで様々なブーストフォーム搭載のシューズが発売されたが、今回のソーラーブーストは初マラソン挑戦者の新定番シューズとして、これから走り始めるランナーにとって心強い1足となる。
フィット感の良さと安定性の高さ
これからランニングを始めよう、という人がシューズを選ぶ際にポイントとなるのはデザイン性、クッション性、フィット感、安定性などたくさんの要素がある。エントリーランナーは、エリートランナーと違って脚筋力が弱く、例えばダイエットのために走り始める方にとってはその体重を支えるクッション性と安定性が重要となってくる。
ソーラーブーストはミッドソールにブーストフォームを 85%搭載し、従来のブーストシリーズのシューズと同じく反発力とクッション性を兼ね備えている。新しく搭載したイノベーションとして、NASA(アメリカ航空宇宙局)の技術からインスパイアされた、テーラードファイバープレースメントテクノロジーが挙がる。
データに基づき 1ミリメートル単位で繊維を正確に縫い付けることで構築されたサイドケージによる、特殊構造のテーラードファイバープレースメントを搭載。着地時の安定性を飛躍的に向上させることに成功している。さらに、アッパー素材も心地よく足にフィットし、軽量のヒール構造であるフィットカウンターもその役割を果たしている。
ソーラーブーストのソーラー、太陽の輝きのように、このシューズがランナーたちに輝きを与え、自信をもたらす存在になる、という思いを込めて『ソーラーブースト』と名付けられたこのシューズ。ランナーを晴れやかな気持ちにさせてくれる存在で、ラントリップに最適な1足であるといえる。
長距離を快適に走れるシューズ
筆者もこのソーラーブーストを履いて走ってみた。まず最初に感じたことは、すぐに足を入れやすい、ということ。かかとまわりのフィット感の良さをまず感じることができたのは、アディダスならではのフィットカウンターのおかげだろう。
実際に走ってみると、何よりもその安定性の高さに驚かされる。さらに、短い距離でなく長く走ることによってこのシューズの安定性の高さを感じることができる。初マラソン挑戦者の新定番シューズと謳うのにも頷ける。このシューズが、ランニング初心者にとっては特にハードルと感じてしまう長い距離の走り込みや、レースでの後半部分を克服させ、自信を与えてくれることだろう。
私のように競技経験のあるランナーならば、このシューズはジョグ用として活躍する。そうでなければ、メインの1足として活躍してもおかしくないシューズだと感じた。このシューズはスピードを出して速く走る、というシューズではない。リラックスしながら普段のジョギングや、出張先や旅行先での旅ラン、少々足元の悪いところでもカバーできる優れものである。
昨年アディダスが大きく展開したウルトラブーストシリーズと比較すれば、着地時のブレが非常に少なく、今までの技術を用いてより機能性を高めたシューズ、という印象。その他のブーストシリーズ同様に今後のカラー展開にも期待できそうだ。
日本のトップランナーも絶賛
ソーラーブーストは、これからジョギングを始めようと考えている人や、初めてのマラソンに挑戦するにあたっての1足として重宝できるシューズだが、トップアスリートたちにも好評の様子である。
箱根駅伝8区で3年連続の区間賞を獲得した下田裕太(GMOアスリーツ)は、「本当に今までのadidas製品の中でフィット感随一だと思う」とツイート。また、今年の箱根駅伝のエース区間の2区で区間賞を獲得した森田希歩(青山学院大学)もソーラーブーストのフィット感の良さについてツイートしている。
その他に、5000mと10000mでともに日本歴代2位の記録を持つ鎧坂哲哉(旭化成)や、今年の東京マラソンで2時間08分45秒で走り、MGC出場権を獲得した宮脇千博(トヨタ自動車)もソーラーブーストを履いている。もちろん、彼らはレースや負荷の高いトレーニング時にはソーラーブーストよりも軽いシューズを使用するが、リラックスして走りたいジョグの時にはこのソーラーブーストを履いている。
このように日本トップレベルのランナーからの評価も高い。ランニング初心者だけではなく、中級者や上級者にもソーラーブーストはオススメの1足であるといえる。ソーラーブーストのフィット感の良さ、サポート性の高さは、これからも多くのランナーが感じていくことだろう。