アディゼロブーストジャパン3と同じ!? 高速ランナー向きのホカオネオネ「TRACER2」

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
さて、今回はHOKA ONE ONE (ホカオネオネ)の新ラインのシューズ「TRACER2(トレーサー2)」を紹介します!

「アディゼロブーストジャパン3と同じ!? 高速ランナー向きのホカオネオネ「TRACER2」」の画像
HOKA ONE ONEオフィシャルページより出典

ホカオネオネはフランスで生まれたアメリカで大人気のブランド。”HOKAONEONE”と書いて、ホカオネオネと読みます。ニュージーランドのマオリ語で「it is time to fly」を意味し、ブランドDNAになっています。ホカオネオネのシューズは「厚底、山の中を駆け巡る「トレラン」フルマラソン(42.195km)以上を走る「ウルトラマラソン」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

今回ご紹介するトレーサーは、そんなホカオネオネのイメージを一新させる一足!今までのホカオネオネのイメージにはない(であろう)レーシングシューズなんです。ヒール部のスタックハイト(ソールの厚み)が24mmとアディダスアディゼロブーストジャパン3の23mmとほぼ同じです。ホカオネオネの定番商品「ボンダイ5」は、前足部ですら33mm(!)の厚みがありますから、トレーサーはボンダイの前足部の厚みより薄い、レーシングシューズと言えます。

RUNNING WARE HOUSEより出典

アディゼロブーストジャパン3と大きく違う点は、その前足部。ブースト313mmに対し、トレーサーは20mm7mmも厚い!ドロップ(シューズの傾斜)はブースト310mmに対し、トレーサーは4mm。ほぼソールがフラットで傾斜がありません。

一般的なサブ4ラインのレーシングシューズのヒール部とスタックハイトがほぼ同じで、前足部も同じ程度の厚みを持つレーシングフラットシューズ、それが「トレーサー」。アディダスラインで見ると、アディゼロタクミセンブースト3など代表的な薄底レーシングシューズでもドロップが56mmで、全体がほぼフラット。トレーサーはドロップが少なく、フラットで前足部を中心にそのまま全体に厚い構造のシューズです。

<シューズの特徴と比較>
ホカオネオネトレーサー:ヒール部24mm、前足部20mm
アディゼロブーストジャパン3:ヒール部23mm 前足部13mm
アディゼロセンブースト3:ヒール部22mm、前足部16mm(トレーサーの前足部とヒール部が同じくらい!)

さて、重要なのはシューズを履いたときのメリット。ズバリ!「前足部のクッション性」。

上記の代表的なレーシングフラットシューズのヒール部の同等の厚みが、前足部にあるんです。クッション性は抜群。重心移動が活発になる、スピードを出すときに履くシューズですから、シューズの機能やサポートの多くは、「前足部」に集中します。一般的に「接地感」を高めるためにシューズが薄くなるのですが、そうすることで「接地感」が増し、回転数を高めやすくなります。

「アディゼロブーストジャパン3と同じ!? 高速ランナー向きのホカオネオネ「TRACER2」」の画像

例を挙げるとすると、①素手で手をたたく、②分厚いふかふかの手袋をして手をたたく、としたときに、前者は手をたたくスピードもコントロールしやすく速く動けますが、その分衝撃が加わります。後者は、厚いクッションが邪魔をして俊敏に動けませんが、痛くないですよね。そんな観点でいうと、一般的なレーシングシューズはランナーの脚力に頼る構造になっていてその分衝撃も加わるので、私は前足部に少し厚みがありクッション性を備えていることはメリットだと思っています。

ランナーの皆さんには「回転数を高めましょう」と提案してますが、「いままで紹介してもらったレーシングは薄い」「レーシングシューズを履くと前足部が痛くなってしまう」という方にトレーサーはピッタリの一足。靴型はとてもスッキリしているので、なかなか幅の合うシューズに出会えていなかった足型細身ランナーさんには、新たな”出会い”になるかもしれません。幅が広い方は窮屈に感じるかもしれませんが、一般的な足型の方であれば、エンジニアードメッシュで縫い目がないので、フィットしてくるはずです。

ちなみに、私はマラソンペース(340/km)で走るときに使っていますが、スピードが出るのでもう少し速いペースでトレーニングしたいときにも使用していますよ。私のレースやトレーニングに欠かせない愛棒です。

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藤原岳久が執筆した記事

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