“別スポーツへの浮気”が、マラソンでの目標達成に近道な理由
Jun 17, 2017 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
夏を目の前にして、ややランニングのスイッチをオフにされている方は多いのではないでしょうか。暑い時期になってくると、フルマラソンの大会は少なくなり、代わって森の中を走るトレランが本格的なシーズンに。気分転換に違った競技にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
さて、皆さんは前回のマラソンシーズンは思うような結果を得ることができましたでしょうか。筆者はサブ4を目指す市民ランナーの一人ですが、奈良マラソン、かすみがうらマラソン共に、その目標を果たせず、目標達成は来シーズンに持ち越しとなりました。
そもそもフルマラソンを走ること自体がとてもタフなことですが、なかなか結果が出ずにいることで、悶々としてしまいます。フルマラソンでなくても、仕事や家庭などを充実させることが、ランニング時間の確保につながるので、あらゆる面で充実させることが、目標達成につながるものかと思います。
ただし、プライベートも仕事も家庭も全て充実させることが、そう簡単ではないことは、皆さんも知っての通り。壁にぶち当たった時こそ、“自分なり”の解決方法を持っておきたいところ。
元博報堂の制作部長・高橋宜行氏が、自身が30年間の現場生活で学んだ言葉をまとめたのが書籍『人真似は、自分の否定だ クリエイターの60訓』。新しい価値を創出する制作の場にいたからこそ出てきた言葉ばかりです。
その中の一つに、「自分への投資が足りないよ」があります。
これは、高橋さんが新人の時に、先輩のコピーディレクターにかけてもらった言葉。これまでになかった価値を生み出すには、様々な経験が必要。そのための自分への投資が必要だというもの。
「アイデアは自分の中からしか生まれません。自分の見たこと、読んだこと、聞いたこと、体験したこと、そして考えることで生まれてきます。その時、どれだけ異質な情報をひっぱってこられるか、情報をどう組み合わせることで新しい価値が生まれるのか。そこには知識や体験の多さから生まれるセンスが問われます。見て聴いて読んで体験するからセンスは磨かれ、さらに自分に投資することで感度が高まります。それがすべての発想につながっているのです」(同書より)
なるほど。知識や体験が乏しいと、なかなか感度が上がらず、新しい価値を見つけることができません。
これは、ランナーが別競技に投資することにもつながりますね。ランニングだけをするよりも、トレランやスイミング、ヨガ、登山、サーフィン、SUP……。新しい競技に好奇心を持って挑戦し、普段とは異なる体の動かし方や体重のかけ方、目線の合わせ方をすることで、知識と体験が蓄積されていくのです。
「自分への投資が足りないよ」。
この言葉に心あたりがある人は、ぜひ、オフシーズンに色々と試してみてはいかがでしょう。