「低ドロップ」+「適度なクッション性」に注目したいミズノ『WAVE SHADOW』

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多様化するランニングシューズのラインナップにおいて、老舗とも言えるミズノから、クッション性と反発性を兼ね備えたハイブリッドなシューズがデビュー。

今回は商品特徴の紹介に加えて、テストランナーへのヒアリングを交え、新シューズ『WAVE SHADOW』をプレビューします。

ドロップは低く、クッショニングは適度に。痒い所に手の届くシューズ

6月10日、ミズノから発売される新たなランニングシューズ、『WAVE SHADOW』。発売に先立ち、ミズノのフラッグシップストアであるエスポートミズノにて、同シューズの発表カンファレンスが開催されました。

ミズノでランニングシューズの企画を担当する中村和裕さんは、『WAVE SHADOW』の主たるポイントは“ドロップ”にあると言います。ドロップとは、シューズの踵とつま先の高低差を表す言葉。この差は、ランニングフォームにまで影響し、シューズ選択の上で重要な要素になります。

「「低ドロップ」+「適度なクッション性」に注目したいミズノ『WAVE SHADOW』」の画像 出典:MIZUNO NEWS RELEASE

ポイントは足裏の接地箇所の違い。ドロップが高いシューズは踵が厚い分、つま先までの高低差があるので、踵で接地してから前に踏み出す際にシューズが勝手に転がってくれる様なイメージ。逆にドロップの低いシューズでは、中足部から垂直に接地しやすくなることで、地面からの反発を生かしたバネのあるフォームが促されます。自分の筋力を活用して走る為、トレーニング効果も高くなります。

ドロップの高低に応じて重心の位置も変化します。高ドロップであれば、“シューズの回転作用”で、後方から前方への重心移動がスムーズに。脚力が不足していても、シューズのサポートを借りて走ることが出来るというわけです。低ドロップであれば中足部接地によって重心が前方に傾き、腰の入ったスピード感のある走りが可能になります。この事から、これまで前者はエントリー層、後者はエリート層にレコメンドされる傾向にありました。

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出典:MIZUNO NEWS RELEASE

ミズノのシューズで比較してみると、エントリー層向けにあたるWAVE RIDERのドロップは12mm(前足部19mm/踵部31mm)、サブスリーランナーのレースにも用いられるWAVE EMPEROR 2のドロップは9mm(前足部13mm/踵部22mm)。この3mmの差が、ランニングフォームの違いとなって表れてきます。

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「低ドロップであれば、勿論スピードは出しやすく、トレーニング効果もありますが、薄すぎると最初の選択肢としてはややハードルが高い。あるいはエントリー向けのRIDERを履いていて急にEMPERORに移行するのも怖い。そんな意見も多く頂いていたんです」(中村さん)

今回発表されたWAVE SHADOWは8mmと低めのドロップである反面、前足部、踵部がそれぞれ17mm、25mmとある程度厚みを持たせることで、中上級モデルと比較してクッション性を担保。他方で、低めのドロップによって中足部での接地を促し、靴のサポートに頼り過ぎず、スピードに乗りやすい構造になっています。

「ドロップの高低を考慮すればシューズ選びにも幅が出てくるんです。SHADOWはドロップが低いにも関わらず、クッション性も兼ね備えていることがポイント。エントリーモデルからステップアップするランナーがレース用に使っても良いですし、初級者から中級者の方が、トレーニング用としてトライ頂いても効果的だと思います。暑くて距離を踏みにくい夏の時期に、効率良く身体とフォームを作って頂ければ、と」(中村さん)

ランニングインストラクターから見た『WAVE SHADOW』

後日、既にWAVE SHADOWでトレーニングを行っている方に実感を尋ねる為、ミズノに連絡を取ってみました。すると快く「OK」の返答が。

対応して頂いたのは内野雅貴さん。神奈川大学で箱根駅伝に3度の出走経験があり、実業団チーム等を経て、現在はミズノスポーツサービス株式会社でランニングのインストラクターを務めています。会話を交えて皇居外周をゆっくり30分ジョッグ、足元はもちろんWAVE SHADOWです。

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今まで、ジョッグの時にはWAVE RIDERを愛用していたという内野さんですが、ドロップが高い為に若干走り方が変化する印象があったそう。

「ドロップが高いと足首の角度が変わったりして、スピードを出す時のフォームと異なる感覚があったんですね。何となく前に進むのがしっくりこないな、と。SHADOWはドロップが低いのでフォームを崩さずに走る事が出来る。もしかするとエリートランナーのジョッグ用シューズにもいいかもしれないです」

エリートランナーでありながら、普段ランナーをコーチングする立場にもある内野さんは、ビギナーのトレーニングに有用なシューズだとも言います。

「ドロップが高いと、“靴で走らせてくれる”という感覚はあると思うんです。でも自分の筋肉で走る要素が少ないので、筋力が進歩しづらい。SHADOWは全身の筋肉を動員する様なフォームに誘導出来るので、初心者の方には“鍛える”という意味でもおすすめですね」

また、クッション性を担保しつつも、スピード感のあるフォームを促すという特長から、一度の練習の中で様々なトレーニング要素を盛り込みやすいという側面も。例えば、自宅を発着点としてウォームアップ→ビルドアップ走→ウィンドスプリント→クールダウンをシームレスに行っても、各スピード段階にシューズの構造がバランス良く対応している為、効率的にトレーニングを実施する事が出来るというわけです。

「時間が無い時とか、よくそういう練習をしています。“ドア・トゥ・ドアトレーニング”なんて呼んでますけどね(笑)」(内野さん)

ドロップの妙に着目した、ミズノシューズの新たな選択肢。

レース用でも良し、トレーニング用でも良し。

秋以降、本格化するマラソンシーズンに向けて、今夏の一足として加えるのも、一考ではないでしょうか?

商品情報

商品名:MIZUNO WAVE SHADOW(ウェーブシャドウ)
価格:11,900円+税(税込価格:12,852円)
カラー:男性用/イエロー×オレンジ×グリーン
男性用(ワイド)/オレンジ×ブラック
女性用/パープル×ホワイト×ブルー
サイズ:男性用/24.5cm〜28.5cm
女性用/22.5cm〜25.5cm
原産国:ベトナム
素材:甲材/合成繊維、人工皮革
質量:約250g(27.0cm片方)

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