“ゆっくりランニング”が逆に効果的!! ジョギングが脳に与える好影響とは
Feb 05, 2017 / COLUMN
Apr 16, 2020 Updated
ランニングは私たちの生活を幸せにしますが、脳にも好影響を与えることをご存じでしょうか。
人の脳は、0歳から12歳前後の思春期までに形成されます。その後、加齢にともない脳の細胞は減っていくものが当然とされていました。しかし、例外があります。「海馬」です。記憶全体をコントロールしている「海馬」だけは、何歳になっても大きくなることがわかったのです。
海馬の特徴的な働きとして、東北大学加齢医学研究所教授・瀧靖之さんは自著『脳が目覚めるたった1つの習慣』で、「『海馬』はパソコンでいえば一時的なメモリの役割を果たすと同時に、必要があるものは、ハードディスクに移動してそこで保存させたりする」と解説しています。まさに、記憶の司令塔。そんな海馬はできるだけ大きくしたいものですね。
その海馬成長に、影響をあたえるのが「有酸素運動」。
2011年にピッツバーグ大学(アメリカ)などの研究チームが発表したところによると、「適度な運動を1年間続けることで、海馬のサイズを大きくすることが可能」とのこと。同研究チームでは、55~80歳の健常な男女120人を集めて、2つのグループにわけました。1つは、有酸素運動(この場合はウォーキング)1日40分を週に3回。もう1グループは、ストレッチのみを行いました。