2017年1月6日

トレーニング用から進化したナイキのレーシングシューズ『エアズーム エリート9』をレビュー

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みなさん、こんにちは。
今回のシューズレビューは、ナイキの「エアズーム エリート9」です。

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runningwherehouseより出典

前作の「エリート8」から、大幅なモデルチェンジ!そればかりか、ナイキレーシングの全体像にも関わる変化があった今回のエリート9。

前回の「エリート8」まではトレーニングシューズに近い作りになっていて、「少し軽いトレーニングシューズ」 といった印象でした。しかし、今回の「ナイキエリート9」では、前回までの安心感は一歩後退し、シューズ自体が軽量化されて、使用用途が変わった感じです。もっと回転数が要求されるシチュエーション、頑張るときに履くレーシングシューズに変わった印象ですね。

ドロップ(シューズ前後の高低差)は8mmで前回と変わらないものの、そのバランスが変わらないまま靴のスタックハイト(厚み)が前後2mmずつ薄くなりました。「2mmってそんなに変わっていないのでは?」と思われるかもしれませんが、靴のサイズが5mm(0.5cm)変わった場合、大きな変化がありますよね?足元にとっての2mmは、やや大きい変化になるのです。より地面との接地面を感じられるようになりました。

そして、重量は約40gも軽量化され、アッパーもより薄く、フィット感が高い素材に変更されています。この変化も、「エリート8」と「エリート9」の両方を手に持てば明確に感じられるくらい、インパクトがある変化です。

つまり、「ナイキエリート9」は、軽めのトレーニングシューズというよりも本格的なレーシングシューズになったというわけです。

ちなみに、「エリート8」は、非常に変わったシューズでした。見た目はナイキのペガサスと瓜二つで、「何が違うの?」という声もあったでしょう。

ナイキエリート8
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「エリート8」はアッパー素材もごわっとしたしっかりとした素材で、シューズ前後の高低差は8mmながら、厚みは踵が30mm近くもあり、トレーニングシューズクラスでした。ただ、重量は若干軽く、ズームエアーも前にしか搭載されておらず、前足部接地を意識した作りで、実はレーシングシューズだったと言えます。距離走やマラソンのようなロングレースで使用するのがベストな名品でした。

トレーニングシューズより少し軽いこの「エリート8」は、フルマラソンで足にきてしまうという方や、身長がある方でサブ3.5~4用を目指すという方には、ドンズバだったのではないでしょうか。

それが今回の「エリート9」では完全なレーシングシューズ宣言。これは、ライバルのアディダス、アディゼロブーストジャパンシリーズを意識しているのでしょうか。「エリート9」は、最近のナイキのレーシングシューズに目立っていた細い前足部ではなく、足幅に余裕があり、更にやや厚みがあるアッパー形状になっていて、前出モデルに対抗している気がしてなりません。わたしも久々にナイキで24.5cmを履けました(通常25.0cmです)。

ナイキのレーシングラインは、基本的に「ズーム」ライン、「ルナ」ラインの2種類に同じようなグレードのモデルがあるような状態です。「ズームライン」は、エリート→ ストリーク →ストリークLT(日本企画はスピードレーサーもあり)、そして「ルナライン」は、フライニットルナ→ ルナテンポ→ ルナレーサー(日本企画はルナスパイダーもあり)でした。

それが、今回の「エリート9」では軽量化され、「ストリーク6」もだるま落とし的に、前作より軽量化されて、もっと回転が必要なレーシングフラットになった印象です。「エリート」が前回までのストリークのポジションになったということですね。

ですから「ナイキエリート9」は、フルマラソンで2時間半~3時間前半あたりを目指すランナーから、ハーフマラソンや10Kレーシング用として履いてほしい、レーシングシューズとなりました。前回ような「半トレーニング」的な使い方よりも、しっかり「履き分け・使い分け」する使い方が、耐久性面からもオススメです。

目的に合ったランニングシューズの選び方はこちらから

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藤原岳久が執筆した記事

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