M高史さん考案“爆笑”しながら走る「ラフィングラン」が楽しい

みなさんこんにちは、ラントリップの大森です。みなさんは普段どんなところを走っていますか?

ランニングは道があれば、そこがフィールドになります。それが階段だろうと、坂道だろうと走れない場所はありませんよね。この「場所を選ばずプレーできる」という手軽さは、ランニングならではの特徴。

他のスポーツならば、スタジアム、体育館、テニスコートといったフィールドの管理が不可欠ですが、ランニングにはそれが必要ありません。

ゲストランナーとして全国の大会から引っ張りだこな、「アスリートものまね芸人・M高史」さん。そんなM高史さんが、普段走らせてもらっているフィールドでもある「自然」に感謝をしようという思いから、とあるランイベントを開催しました。

それが「オフロードチャリティラン」。内容は、M高史さんと一緒に平日の朝に都内のオフロードコースを走り、参加費として支払った500円全額が「緑の募金」に寄付されるというもの。

「僕も毎回500円募金していて、交通費も支払っているのでイベントとしてみたら赤字です(笑)でも別にお金が欲しくてやっている活動ではなくて、単純にみんなで自然に感謝したいんです」と語るM高史さん。そんな彼の活動をご紹介します。

オフロードチャリティラン

このプロジェクトが立ち上がったのは2016年5月。そこから必ず毎週1回、朝7時から1度も休まずにチャリティランイベントを開催してきました。このイベントでは、代々木公園のオフロードコースを約3km走ります。

ウォーミングアップにはM高史さん“持ちネタ”でもある「ジャパササイズ」を行います。

ジャパササイズとは?
ジャパササイズとはM高史考案のエクササイズ。日本の文化を身振り手振りで表現しながら楽しく紹介。サムライや忍者、芸者といった日本的な動きを体操として取り入れたもの。海外のテレビなどで紹介されている。※ジャパササイズの動画はこちら
ジャパササイズPR動画

毎週イベントをやっていると、天候の都合などで参加者が少ないことももちろんあります。

Mさんのすごいところは、参加者が何人だろうと「全力で」このジャパササイズをやってくれるところ。また「100%プライベートの活動です」と言いつつも、なぜか毎回「例のユニフォーム(川内優輝さんのものまねのユニフォーム)」で登場してくれます。

交通費も自腹で支払い、本人も寄付をして、ノーギャラなのに集まった人数に関係なく“全力で”おもてなしをしている姿をみて、正直、最初はMさんの目的がよくわかりませんでした。でも、Mさんは「そういう人なんだ」と思うことで腑に落ちました。そう、Mさんは根っからの“そういう人”なのです。

「M高史さん考案“爆笑”しながら走る「ラフィングラン」が楽しい」の画像

ジャパササイズが終わったら、オフロードのクロカンコースをのんびり走ります。

朝のクロカンは本当に気持ちの良い時間が流れます。雨上がりや季節によって公園内の匂いが変化し、朝日や気温によって毎週違う空気が生まれます。1人の朝ランとはまた違って、参加者同士でおしゃべりをしているうちにあっという間に3kmは終わってしまいます。

このイベントの特徴としてもう一つ。ジャパササイズの次に「ラフィングラン」というコーナーがあります。
20mくらい、みんなで大笑いしながら走るというもの。

ラフィングランとは?
とにかく爆笑しながら走るM高史考案のランスタイル。「笑い」がもたらす開放感と脳への影響、ランニング時に出るアドレナリンを組み合わせることで大きな幸福感が得られるというもの。ストレスの解消や抑うつ効果などが期待されているとのこと。

「よーいスタート!」の合図でみんなで笑いながら走ります。ここでは、芸人のMさんが笑わせてくれるわけではありません。自分で笑ってくださいと言われます。Mさんは“そういう人”でした。

「M高史さん考案“爆笑”しながら走る「ラフィングラン」が楽しい」の画像

笑いながら走るという行為は、人によって最初のうちは恥ずかしが出るかもしれませんが、実際にやってみるとこれがとても幸福感を味わえます。笑う前と後で脳のスッキリ具合が明確に変わるのがわかりますし、ランのあとはポジティブな気持ちで1日を始められます。

たまったお金を持って「緑の募金」へ

後日M高史さんから連絡があり、たまったお金を「緑の募金」へ寄付しにいきました。

「M高史さん考案“爆笑”しながら走る「ラフィングラン」が楽しい」の画像

「緑の募金」は公益社団法人国土緑化推進機構(公式HP)によって運営されています。
募金は植林や間伐など日本国内の森林整備にはじまり、震災で被災した方の支援、未来の子供たちの教育、また海外の緑化支援等にも使われています。

チャリティランイベントで集まった「81,000円」を森林資源のために寄付。もちろんちゃんと参加費全額です。Mさんは1円も自分のギャランティーは抜かずに寄付されていました。本当にそういう人だな、とますますMさんのファンになります。

でもよく考えたらプライベート活動なのに、メディアを引き連れてバッチリ例のユニフォームを着ている、そんな一面もMさんにはありました。あと、写真の笑顔が見事に全部同じだ!とも思いました。

「M高史さん考案“爆笑”しながら走る「ラフィングラン」が楽しい」の画像

ちなみに「緑の募金」では、約100円で1本の針葉樹を植林することが可能とのこと。単純計算ですが、今回の募金によって800本以上の植林ができることになりました。

最後に、M高史さんにこの活動をされている理由について伺いました。

「ランナーとして、人よりも酸素を使っているのでせめて自分の呼吸に使用する酸素量くらいは還元したいという気持ちがあります。それに、募金することを通じて環境をもっと良くしたいと思うようになりました。今ではマイボトルを持参したり、落ちているちょっとしたゴミを見逃せないです。小さなことの積み重ねですが、こうやってコツコツ何かをやっていくことはマラソンを走る感覚に近いですね。これからもこういった活動は続けていきたいです。」

「M高史さん考案“爆笑”しながら走る「ラフィングラン」が楽しい」の画像

ものまね芸人という一面を持ちながら、真摯に地球環境と自身の酸素量に向き合うM高史さん。今後の活躍を引き続きウォッチさせていただきたいと思います!

■Mさんのユニフォームの文字が「埼玉」ではなく「埼王」であることに気づいた方はこちらの記事もおすすめ

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