1000店以上あるアメリカの専門店で常に1位のブルックス『グリセリン14』
Dec 17, 2016 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。早いものでこのシューズレビューは19回目になりました!
さて、今回は定番どころを押さえておきたいと思います。ということで、みなさんにブルックスの「グリセリン14」です。
このシューズはオーソドックスな10mmドロップの坂道ソールになっているのですが、この「グリセリン14」はその後に続くつま先部の跳ね上げが絶妙。ライドという感覚がピッタリです。自分で意識しなくても、このシューズに重心移動をゆだねることができるため、ランニング動作が快適になる典型的なトレーニングシューズになっています。
ですから、インターバル走などの激しいトレーニングの後は、上級者の方にでもこのように動きを作ってくれるシューズは必須です!この連載では何回も言ってきているので、読んでいただいている方にはおなじみでしょうか。
この「グリセリン14」をはじめ、他のシューズの「GTS」や「ゴースト」にも言えますが、ブルックスのフラッグシップモデルは、モデルチェンジに際して、「まるで別のシューズでは?」というようなガラッとした大きな変化することがないのが特徴です。これはアシックスに似ています。そのモデルの良いところは次のモデルにしっかり引き継がれる、そういう印象です。
だからこそ、アメリカに1000店以上あるという専門店での順位が常にナンバーワンなのでしょう。「良いものは良い、変えなくて良い」「グリセリン14」もそんな代表格です。
特に「グリセリン14」の良さは、まず踵の作りが非常に細く、抜けが少ないこと。踵のあたりのフィット感が物足りない方の中で、「グリセリン」を一度も履いたことがないという方は、是非1度足入れをしてみてください。
また、「グリセリン14」のソールはクッション素材DNAが練り込まれた“スーパーDNA”になっています。とてもソフトかつしっかりと地面をとらえる安定感が両立したクッションです。でも、ある人に聞けば、「フカフカするクッション」と言いますし、ある人に聞けば、「安定感があるしっかり目のクッション」とも言うような、不思議な素材です。
このDNAは非ニュートン系液体という粘性のある液体が成分で、体重や伸長、スピードなどによってフィーリングが調整されると言われているものです。だからこそ、人によって感じ方も変わってくるのです。
さて、サイズ感の印象は、やや細身ですが、レギュラー幅と言えるでしょう。足幅がとても広めの方以外は快適なフィット感です。長さはやや短めな感じがします。レングスサイズは、上下サイズを試した方が良いですが、いつものサイズにおさまるかと思います。そして、甲のしまり感もさすがブルックスです。
最後に「難点」は、あまり大型店など目につきやすいお店に置いていないことですかね。主に専門店での扱いになるかと思います。
みなさんも是非足入れしてみてください!