「ランニング」と「ひとり酒」に意外な共通点があった件

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ひとしきりトレーニングが終わった後、リフレッシュとして飲み屋さんに立ち寄るランナーは少なくないでしょう。居酒屋やBARのカウンターでしっぽり。お酒好きのランナーは「ひとり酒」も上手だったりします。

では、皆さん、この「ひとり酒」を楽しんでいる間、一体なにを考えていますか?その日のトレーニング内容をふり返る時間にあてても良いですし、次のレースのイメージトレーニングをするのも良いでしょう。お酒を飲みながら自身と対話をすることは、忙しい毎日を過ごされる皆さんにとって、大変貴重で有意義な時間となるはずです。

それではこの「ひとり酒」、「お酒の飲みのプロ」は一体、どのように過ごしているのでしょうか。ご紹介するのは、居酒屋評論家でありグラフィックデザイナーの太田和彦さん。お酒好きの皆さんにとっては、カリスマ的な存在ですよね。

太田さんの自著『居酒屋を極める』では、「ひとり酒」の際に何を考えているのか語られています。

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「たいていはまず仕事のことを考える。今日の会議でオレは発言すべきじゃなかったか。上司が言っていることは本音だろうか。オレもいい歳になったが、今の状態を続けていいのか。こうなりたいと思っていた人生を歩んでいるだろうか……。いずれ両親の、いやカミさんの両親もいるから四人の親の面倒をみなくてはならない。介護はたいへんだ。まずはカネだな。まあ、先悩みしてもはじまらないか……。このところ忙しさにかまけて夫婦の会話も足りないな。他愛ない世間話でいいんだ。しゃべることが大事だ……」(同書より)

以上のように、仕事をしている自分を客観視したり、家族などのこれからについて考えているようですね。モヤモヤと頭の中にあるものを、一つずつ整理していき、自分の道を決める。太田さんは「ひとり酒」の時間に、人生の組み立てを行っているようです。

特に多方面で活躍される方ですと、色々と逆算して考えることも多くなるのでしょう。仕事と家族の行き来だけでは、頭を整理することは出来ませんので、この「ひとり酒」の場が、うまくサード・プレイスとなっているのではないでしょうか。そういう意味では、ランニングも自分と向き合うための時間として、同じような効果を発揮してそうですね。

ランニングと「ひとり酒」の意外な共通点が見えてきました。

特に忙しくなる12月です。皆さんも、ランニングや「ひとり酒」の時間をうまく設けて、パフォーマンスを上げていきましょう。

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