ランニングシューズ選びの誤解!「キツいくらいの方が速く走れる」は間違っていた!?

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皆さんがシューズを選ぶとき、「サイズがキツいくらいの方が速く走れる」と思っていませんか?

スピードを上げて走るため、また、リズムよく走るため、キツめのシューズを選ぶのです。フィット感を重視するため、このようなサイズ選びとなるのですが、これは間違っていると指摘する方がいます。

スポーツ選手のシューズづくりのプロ、三村仁司さんです。現在、アディダスジャパン専属アドバイザーで、書籍『一流はなぜ「シューズ」にこだわるのか』の著者である三村さんは、これまで瀬古利彦さん、森下広一さん、有森裕子さん、高橋尚子さん、野口みずきさん、そして、イチローさん、長谷川穂積さん、香川真司さんらにシューズを提供してきました。

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スポーツ選手のシューズには、選手の能力を最大限に引き出す役目や、疲れさせない役目があります。また、その中でも選手を故障させないという点はとても大きな役割といえるでしょう。

キツいシューズを求めるのは皆さんだけではありません。上記の一流選手らも小さいシューズを好みがち。例えば、サッカー日本代表の香川さんも、ボールタッチの微妙な感触を大切にするため、キツめの26.0cmのシューズをはいていました。

しかし、三村さんは、「最低でも、26.5cmのシューズを履かないと故障の原因になってしまう」と指摘。キツめのシューズでは、常に指が曲がった状態で試合に挑むことになります。これでは、試合の後半に足がむくみ、つってしまう原因に。

また、バルセロナオリンピックで銀メダルと取った森下さんも、「当時は足の指が曲がるくらいのきついシューズを履かないとスピードが出せないような気がしていました」と同書でそのエピソードが明かされています。

多くの選手がキツめのシューズを履きたがる一方、三村さんはしっかりその選手の足を分析し、それぞれにマッチしたサイズのシューズを提供します。選手に言われた通りのシューズを出すのは「二流」と語る三村さん。選手の注文には、思い込みによるものが多いので、しっかりと説明をしたり、時に強い口調で注意することもあるようです。

前出の香川さんは、ワンサイズ大きなシューズを履くことを素直に受け入れたそうです。「サッカーシューズが小さいと、地面にしっかりと足を着地させて、地面と捉えて動くことができなくなり、動きも鈍くなります。ちなみに、サッカー選手であれば、試合ではつま先に3~5ミリ程度の余裕があるサッカーシューズを履くことをすすめています」とその理由を語る三村さん。

スポーツ選手のシューズのフィット感は非常に大切なもの。こだわりが強い選手も多いことでしょう。しかし、香川さんのように他人の意見について、素直に受け入れることができる選手が、ケガを少なくし、世界で戦える選手になるのでしょう。

ついつい、サイズの小さなシューズを購入しがちな皆さん、ここは一つ、三村さんの意見を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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