ランニングウェアにぴったり!服から服をつくるブランド「BRING」の魅力とは
Feb 25, 2022 / WEAR
Feb 25, 2022 Updated
コットンライクな質感と普段着として着こなせるデザインが人気のRuntrip Store『EAT DRINK SLEEP RUN』シリーズ。速乾性に優れ、汗をかいても快適に過ごせることもランナーから好評の理由です。
その快適な質感を実現したのが、今回ご紹介する “服から服をつくる”ブランド『BRING』。不要になった服を回収して、新たな服へと生まれ変わるテクノロジーが今注目を集めています。本記事では、『BRING』ブランドマネージャー 中村さん、セールス兼アンバサダー 高橋さんをゲストに迎え、Runtripお馴染みのスポーツMC 岡田拓海さんがブランドの魅力やテクノロジーの秘密について深堀りしていきます。
服から服をつくるブランド「BRING」
岡田:注目のブランド『BRING』について、ブランドマネージャー 中村さんとセールス兼アンバサダー 高橋さんをゲストにお迎えして伺っていきたいと思います。よろしくお願いします!
中村・高橋:よろしくお願いします!
岡田:BRINGのテクノロジーをはじめ、詳しく聞きたいことがたくさんあります(笑)早速ブランドの特徴について教えてください!
中村:一言で表現すると『服から服をつくるブランド』というのが大きな特徴になります。
岡田:回収した服から作る再生ポリエステルを原料に新たな服を作っていますよね。あらためて、ブランド名の由来はどこから来ているのでしょうか。
中村:岡田さんが言うように、BRINGアイテムが作られる過程は不要になった服を回収するところから始まります。集めて循環させるものの象徴として『蜂』のロゴを使っています。岡田さん、蜂は英語で何と言いますか?
岡田:“Bee”ですよね(笑)
中村:そうですよね。つまり、BRINGの『B』は“Bee”(蜂)を指しています。そして、服を回収した後に新しい衣料品の原料にして循環させるため、循環の輪ができます。“Bee”(蜂)が象徴となって循環(=“RING”)させるブランドなので『BRING』と名付けられました。
岡田:ブランド名のストーリーを聞くとなかなか興味深いエピソードですね!
服の再生を可能にする「BRING Technology」
岡田:ちなみに、ブランドが生まれたのはいつ頃ですか?
中村:BRING(旧FUKU-FUKUプロジェクト)は2009年に生まれたブランドで、中小企業庁の調査事業からスタート。衣料品店で服を回収し、資源を循環させる実験から始まりました。
岡田:その過程で『BRING Technology』が生まれていくということですが、服から服を作るメカニズムはどういったものなのでしょうか。
中村:まず、回収した服はBRINGの北九州響灘工場に集められて分別され、ポリエステル素材の服が集められます。※写真のサンプルでは便宜上、シュレッダーで砕いています。
岡田:服を砕いて布の状態になりますね。
中村:はい。ポリエステルの屑(写真左端)になります。これにエチレングリコールに浸けて熱を加えます。すると茶色の液体の下にできた白い部分が『ポリエステル』の1分子になります(写真左から2番目)。
岡田:そうなんですね。
中村:上に浮いた茶色の部分は分子の鎖に閉じ込められた素材の色や不純物などを抜いたものなのですが、通常の技術ではなかなか分子の鎖を切り、色を除くことは難しいんです。それをエチレングリコールに浸けて熱を加えることで可能にしています。
岡田:すごいですね!
中村:その後、脱色して精製するのがより難しい工程になります。色を分離させるだけでなく、脱色・精製していく過程(写真中央)が『BRING Technology』の核。この技術は特許を取得しています。
岡田:この特許によって『BRING』の商品へと生まれ変わるんですね! そして、精製したものから固形の粒に変わっていきますね(写真右から2番目)。
中村:そうですね。このラムネ状の粒に変化します。これは精製した時に下に溜まった白い粉末状のものを固めたもので『BHET(ポリエステルモノマー)』といいます。この粉末が先ほど話した分子の鎖を外したもの。再び加熱して分子の鎖をつなげていきます。
岡田:分離させたのにまた繋げるんですか!(笑)
中村:はい(笑)繋げたものが右側にある『PET(ポリエステル樹脂)』。ペットボトルの原料と同じ素材です。
岡田:このポリエステル樹脂が服へと変わるんですよね?
中村:一般的に、石油からポリエステル樹脂を作りますが、BRINGアイテムは回収したポリエステルの服と廃繊維からポリエステル樹脂を作るため、新たな資源を使わないものづくりを可能にしました。
岡田:エコ、リサイクルという言葉は浸透していますが、このテクノロジーによってサステナブルな服へ変化すると思うとすごい技術ですね!
BRINGアイテムがランナーへおすすめな理由
岡田:BRINGアイテムは着心地がとても快適ですが、高橋さんはランナーへおすすめな理由はどういったところにあると思いますか。
高橋:BRINGアイテムの魅力は普段から着られて、その服のまま走れる点が魅力だと思います。
岡田:たしかにそうですね。コットンライクな見た目とデザイン性、快適な機能性を兼ね備えていますよね。高橋さんがおすすめするようにRuntrip Storeでも『EAT DRINK SLEEP RUN』シリーズのTシャツやフーディーをはじめ、BRINGのボディを使用した様々なアイテムが展開されています。
中村:私たちがおすすめしたいポイントは厚手の生地でも乾きやすいこと。綿素材は厚手だったら乾きづらいですよね。
岡田:そうですね。汗をかく夏場はなかなか乾きませんよね。
中村:BRINGの服は走って汗をかいてもすぐに乾いて快適に過ごせます。その魅力をぜひ皆さんにも体感してもらいたいです。
岡田:たしかにすぐに乾きます。ぜひRuntrip Storeからチェックしていただきたいですね。
岡田:さらに、Runtripがオフィシャルメディアとして参加しているプロジェクト『KEEP RUNNING FOR BEER』のTシャツもBRINGで作られているんですよね。背中には全国119のランクラブのロゴがプリントされていて、このプロジェクトも『持続可能なランの世界へ』がテーマになっていますよね。
高橋:そうですね。ランナーがいつまでも走り続けられる環境を作るために、サステナブル素材から作られたウェアで走っていくことが大切だと思います。
中村:ランニングウェアは走るなかで汚れができたり、破れたりしますよね。BRINGアイテムを使っていただければ、少しずつサステナブルなものへ変わり環境も良くなっていきます。アイテムを購入することが環境保全につながると思います。
岡田:本当にその通りだと思います。
中村:もし、ウェアが使えなくなったら回収スポットの店頭へ持参することで次のTシャツへ生まれ変わります。ランナーの間でも、そういった循環を作っていきたいです。
岡田:不要になったウェアを持っている方はぜひ回収を実施している店頭へ持参していただきたいですね!
中村:回収スポットは毎月約3,000箇所で実施しています。回収対象品は店頭ごとに異なり、BRINGの公式サイトから情報をチェックしてみてください。
ランナーへのメッセージ
岡田:最後にランナーの皆さんへメッセージをお願いします。
中村:私も2013年の東京マラソンを完走した経験があり、当時から比べると冬場でも暖かく感じます。だからこそ、ランナーの皆さんがこれからも「走り続けるために何をできるか」という視点でウェアを選んでもらえたら嬉しいです。
岡田:その通りですね。高橋さんはどうでしょうか。
高橋:ランナーにとってウェアは必需品ですが、消耗していきますよね。だからこそ、ランナーの間で不要になった服を次の資源に変える文化をつくっていきたいです。ぜひ、BRINGの回収スポットへ不要になったウェアを持ってきていただき、一緒にサステナブルな未来をつくっていけたら嬉しいです。
岡田:環境を配慮する意識を持って走り続けたいですね。ランナーの皆さんにぜひBRINGのアイテムを使っていただけたら嬉しいです。中村さん、高橋さん今回は詳しく教えていただきありがとうございました!
中村・高橋:ありがとうございました!
紹介したアイテム詳細
KEEP RUNNING FOR BEER|Tシャツ
・価格:¥4,950(税込)
・カラー展開:杢グレー
・サイズ展開:XS-3XL
・配送時期:3月8日(火)までの購入で3月31日頃出荷予定、4月3日(日)までの購入で4月20日頃出荷予定
商品ページはこちら
プロジェクト公式サイトはこちら
EAT DRINK SLEEP RUN / STREET Hoodie
・価格:¥11,800(税込)
・サイズ:S/ M/ L/ XL
・カラー:White/ Black/ Navy
EAT DRINK SLEEP RUN / STREET Long-Sleeve Tee
・価格:¥5,900(税込)
・サイズ:SS/ S/ M/ L
・カラー:White/ Black/ Navy
EAT DRINK SLEEP RUN / “STREET” RUN. HEAVY WEIGHT Tee
・価格:¥6,900(税込)
・サイズ:XS-S/ M-L/ XL-2XL
・カラー:White/ Black
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