「台北マラソン2014」大会レポート
Feb 03, 2016 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
毎年、12月中旬に開催されている『台北マラソン(臺北馬拉松)』。最近は海外レースに出場する日本人ランナーも増えており、興味があるという方もいるのではないでしょうか。少し遡りますが、2014年大会に出場しました。
『台北マラソン』といえば、参加者が“世界一”の10万人超と言われています。もちろん年によって若干違うものの、実際のところ2014年はフルマラソン・ハーフマラソン・9kmの3種目で約4万人。その他はファンランの3kmに出場しているとされ、しかも、そのほとんどが歩いているそうです。つまり本大会は、ウォーキングの人も合わせて10万人超の参加者がいる大会ということなのでしょう。
ではいったい、どんな大会なのか。ハーフマラソンの部に出場してきましたので、その全容をご紹介します。
参加賞はランシャツ
日本のマラソン大会では、タオルやTシャツが参加賞とされる場合が多いでしょう。しかし、本大会では“ランシャツ”がもらえます。これはアジア圏の大会に多い傾向で、シンガポールやマレーシア、香港など日本より南に位置している国は、ランシャツの需要が大きいようです。これは、日本と比べて気候が温暖だからかもしれません。
そしてこれらの国では、マラソン大会本番で参加賞のランシャツを着て走るランナーがほとんど。これも、日本とは大きな違いと言えそうです。
12月でもやや涼しい気候
台湾は沖縄よりも南側に位置しています。そのため、12月でもよほどの寒波が押し寄せない限り、少し涼しい程度のコンディションです。ランナーにとっては、とても走りやすいでしょう。
しかし、1つだけ難点があります。それは“朝が早い”ということ。これは、本大会に限らず台湾の大会ではいずれも同様で、その他にも温暖な気候の国では共通しています。その理由は、「暖かくなる前に走ってしまう」あるいは「交通網が機能する前にマラソンを開催する」といったところでしょうか。
ハーフとフルが同時スタート
本大会ではスタートの約1分前にエリートランナーが走り出した後、ハーフマラソンとフルマラソンが同時にスタートします。そのためゼッケンの色を確認しないと、隣のランナーがハーフとフルのどちらを走っているのかが分かりません。しかも、背中ゼッケンはありませんでした。
約10kmの地点に分岐点があり、そこでようやくハーフとフルのランナーが別れます。尚、この分岐点をしっかり見ていないと、コースを間違えてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
記録を狙うランナーは早めに並ぶ
ハーフとフルが同時スタートということもあり、スタートゲート前には大勢のランナーが並びます。しかも、今回出場した2014年大会では、例えば東京マラソンのようにスタートブロックでの区分などがありませんでした。そのためエリートランナー以外は、スタート位置が早い者勝ちとなるのです。
ちなみに私は、スタート約20分前にスタートラインへ向かいました。それでも並んだのはかなり後方。スタートロスは約30秒といったところでしょうか。記録・順位を狙うなら、早めの行動がポイントとなるでしょう。
コースは道が広くて走り易い!
コース自体は道幅が広く、十分に余裕のあるコースでした。台北の市政府をスタートしたら最初の約5kmは直進。途中で大きなロータリーを半分回ったり、コース脇にヤシの木が生えていたりするのは、日本人からすると少し珍しい光景かもしれません。
沿道からの声援は「加油!」「ジャーヨー!」と分かりやすく、元気がもらえました。給水も適宜あって、マラソン自体はスムーズに走れるでしょう。コースにアップダウンは少なく、自動車道や大きな橋に差し掛かった際に少し昇り降りする程度。景色や応援を楽しみながらも、好記録が狙えるコースではないでしょうか。
完走メダルとタオルが貰える
ゴールは台北の市政府。ゴール後には、まず完走メダルと大判タオルを受け取ります(写真はハーフマラソンで完走メダル)。また、シューズに付けている完走チップはボックスに入れると寄付に、ボックスに入れず返却すると100元(約350円)が返ってきます。つまり、100元分を寄付するかどうか選べるということ。本大会の参加費には、チップの100元が含まれているのです。
まとめ
台北マラソンは参加者が多く、途中までハーフとフルのランナーが一緒に走ります。沿道の声援もあり、楽しく走れるマラソンです。私は2013年大会でもハーフに出場しており、結果は両年とも撃沈ながら、レースは十分に楽しめました。
また、ハーフやフルだけでなく、9km(2015年は10km)やファンランの3kmなど初心者でも参加しやすい種目が設けられています。旅行を兼ねて、家族や友人と参加してみるのも良いのではないでしょうか。そしてゴール後は、ぜひ台湾グルメを堪能してください。