箱根駅伝のスターが集結!「ニューイヤー駅伝」の魅力とは!?『MABP マーヴェリック』神野大地さんが見どころを解説!
Oct 30, 2025 / COLUMN
Oct 30, 2025 Updated
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毎年1月1日に開催され、日本の実業団駅伝日本一を決定する『ニューイヤー駅伝』。実業団に所属する各選手が企業の看板を背負って走るこの大会は、大学駅伝とは一味違う熱い戦いが繰り広げられます。
今回はスポーツMC・岡田拓海さんが”山の神”こと神野大地さんとともに、ニューイヤー駅伝の魅力と神野さんが監督を務める新鋭チーム『MABP マーヴェリック』の挑戦について聞きました。
箱根駅伝よりハイレベル?ニューイヤー駅伝の特徴

ニューイヤー駅伝は全7区間、総距離100kmで争われる駅伝大会です。最短区間は10km未満、最長区間は20kmを超えるなど、バリエーション豊かな構成が特徴。「長い距離が得意な選手だけを集めればいいわけじゃなく、区間によっては短い距離を速いペースで突っ込まなきゃいけない。いろんなバリエーションを持った選手を揃えてないと勝てない」と神野さんは語ります。
競技レベルの高さも際立っています。神野さん自身「最初の1kmを2分38秒で入るんですよ。ここに入っていかないと置いていかれる」という選手時代に出場した際の驚きの体験を明かしました。ニューイヤー駅伝は「箱根駅伝より圧倒的にレベルが高い」と断言する神野さんの言葉は、決して過言ではありません。
ニューイヤー駅伝の3つの魅力と過酷さ

選手としてニューイヤー駅伝を走った神野さんが語る、ニューイヤー駅伝の魅力は大きく3つあります。
まず1つ目は「箱根駅伝のスターが集結、オリンピック&世界陸上日本代表が出走」すること。箱根で活躍した選手たちが実業団チームに所属し、さらなる成長を遂げた姿を見られる点が大きな魅力です。世代を超えたエースが一堂に会する光景はまさにドリームマッチと言えるでしょう。
2つ目は「区間ごとの役割と監督の緻密な采配」。神野さん曰く1区は失敗できない重要区間、2区は最長21.9kmのエース区間。3区は下り基調のコースもあいまって5kmを13分30秒台という驚異的なペースで突っ込むランナーが続出する超高速区間。そして4区はインターナショナル区間として外国人選手が起用され、向かい風といった気象条件も含め「ただ速い選手を取ればいいわけじゃなくなってきている」と、戦略性の高さを強調しました。
3つ目は「企業同士の戦い」という構図。トヨタ、ホンダ、スバル、マツダなど日本を代表する企業が名を連ね、企業の威信をかけた真剣勝負が展開されます。「新年一発目、士気が上がる。家族みんなでテレビをつけて、自分のお父さんが働いているところの企業を応援する」という、企業スポーツならではの一体感も魅力の一つです。

そんなニューイヤー駅伝の出走枠は全37チーム。東日本、中部、北陸、関西、中国、九州の6地区に分かれて予選会が行われます。注目すべきは、前年の成績に関係なく「必ず地区予選で順位をクリアしないといけない」という点。箱根駅伝のようなシード権制度はなく、毎年厳しい戦いが繰り広げられます。
とくに東日本地区の予選『東日本実業団対抗駅伝競走大会(以下、東日本実業団駅伝)』は最激戦区として知られ、2025年大会は13位以内(13位は12位とのタイム差が10分以内)に入ることでニューイヤー駅伝への切符を手にできます。この東日本実業団対抗駅伝競走大会が、2025年11月3日(月・祝)に開催されます。
新鋭チーム・MABP マーヴェリックの挑戦

東日本実業団駅伝に、2025年大会は神野大地さんが監督を務める『MABP マーヴェリック』が初出場します。チーム始動からわずか1年目での挑戦。「過去、1年目からニューイヤー駅伝に出場したチームはいない」という前人未到の挑戦です。
「2年目に目指すなら、1年目から本気で目指さないといけない」という覚悟のもと、全選手9名という陣容でチャレンジ。「ギリギリの人数で戦っている」状況ながら、選手たちのレベルは着実に上がっているといいます。
そんなMABP マーヴェリックの特徴は、従来の実業団チームとは一線を画す取り組みにあります。
チーム名を企業名そのままではなく『MABP マーヴェリック』としたのは「親しみやすさ」を重視したため。「プロ野球ではジャイアンツファン、ベイスターズファンといったチームのファンが絶対いる。でも陸上の実業団は、チームのファンというのが少ない」と神野さんは指摘します。
「もっとチームにファンがついて、プロスポーツとして盛り上がってほしい」という思いから、YouTube、X、InstagramなどのSNSで積極的な情報発信を選手たちにも「仕事として」取り組んでもらっているそうです。

さらに注目すべきは公式ファンクラブの設立。ファンプラン(年間5,500円)では、選手と市民ランナーが一緒に走ることができる月1回開催のイベント『マーヴェリックラン』に参加し放題(通常は1回の参加に1,000円が必要)。また選手が交代で書き続けているブログの閲覧も可能となります。
サポートプラン(年間33,000円)では限定グッズに加えて「週2〜3回行うポイント練習の結果を丸ごと共有」という画期的な取り組みも。「選手が強くなっている過程を知ることができるし、トップランナーがどんなトレーニングをしているのか知ることもできる。練習結果を丸々流しちゃうので、他のチームの監督さんも情報収集で入り始めちゃうかも」と笑いながら語る神野さんの革新的な姿勢がうかがえます。
11月3日、東日本実業団駅伝に注目

2025年11月3日(月・祝)7時30分、熊谷スポーツ文化公園でのスタート前には「ファンのみなさんと全員で円陣を組みたい」と神野さん。「初年度なので何人集まってくれるかわからないけど、一緒にニューイヤー駅伝に行くぞとやって応援するのは全然違う」と、ファンとの一体感を大切にする姿勢を見せています。
MABP マーヴェリックの公式YouTubeチャンネルでは応援ガイド動画も公開中。「応援に来てもらうための方法、できることを僕らやらなきゃいけない。こんな動画を作ってるチームは多分ない」と、ファンを巻き込む新しい実業団陸上のあり方を示しています。
神野さんは「いろいろやってますけど、結果が全て。しっかり結果を出して、陸上界に新しい風を巻き起こせるように、MABP マーヴェリックは頑張ります」と力強く語りました。
注目・推しのチームがいない方、実業団駅伝を見たことがない方も、ぜひ11月3日の東日本実業団駅伝から注目してみてはいかがでしょうか。
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