ナイキ『ヴェイパーフライ ネクスト% 4』の走り心地にシューズアドバイザーも驚愕!? “元祖”厚底レーシングシューズがさらに進化

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2025年3月、ナイキから登場した最新のレーシングシューズ『ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4』。今では多くのブランドが開発競争を繰り広げるカーボンプレート搭載の厚底レーシングシューズ。その先駆者である本モデルの最新作は大きな注目を集めています。

話題の一足を今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが解説します。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

2年の時を経てアップデートされた“元祖”厚底レーシングシューズ

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回紹介するのは、ナイキの『ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4』です。いよいよヴェイパーフライシリーズの最新作が登場ですね。

藤原:こちらは前作から丸2年くらい経って、久しぶりのアップデートとなります。

大森:ヴェイパーフライといえば、昨今のランニングシューズ革命を起こした、厚底レーシングシューズを象徴するシリーズですよね。

藤原:直近で速く走るための革命を起こしたのは間違いなくナイキですからね。このシューズを他社ブランドも追いかけてきたと思います。

大森:その最新作ということもあいまって、大きな注目を集めています。

藤原:ナイキを履く選手のなかには、前作の『ヴェイパーフライ 3』を履く人や、さらに1つ前の『ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2』を履く選手と分かれていましたが、これからはこのシューズが大きなシェアを獲得することでしょう。

大森:かなり期待ですね。

藤原:過去のモデルにあった、それぞれの良さを踏襲した一足と言われているシューズです。

カーボンプレート、アッパーなど各部位が進化

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大森:それではアップデートポイントを見ていきましょう。

藤原:まずは内蔵したカーボンプレートの角度を大きく変えています。スプーン形状をしたプレートの角度がかなりアグレッシブなものになりました。

大森:アッパーも前作とは異なりますね。

藤原:これまではシューレースの位置がアシンメトリーな構造でしたが、今回はストレートな構造に変わりました。かなりオーソドックスな作りだと思います。

大森:素材も違いますか?

藤原:そうですね。前作も個人的には足入れはスムーズでしたが、人によっては剛性がややソフトに感じられ、フィット感に対する好みが分かれることもあったかもしれません。それが今回はかなり改良されていて、しっかりとしたフィット感があります。

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大森:確かにフィット感が良さそうですね。

藤原:プレートに負けない、剛性が出せるフィット感だと思います。かかと周りの抜けも非常に少ないですね。

大森:ドロップ(シューズ前後の高低差)は前作の8mmから6mmに変わりました。

藤原:そうですね。よりフラットな構造になり、ソールの厚みを増やしているので単純に素材のボリュームが増えています。

大森:ただ手に持ってみると非常に軽いですね。重量がメンズ26.5cmで169g(片足)ということで、前作がメンズ27.0cmで187gですから相当軽くなっています。

藤原:僕のサイズ(25.0cm)だと150gを切りますからね。アウトソールのラバーも今までの意匠から変更されていて、こちらも良さを感じます。接地面積も増えていますね。

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大森:プラットフォームが広がって、ドロップが低く素材のボリュームが増えているのに軽くなっている……。

藤原:もしかしたらミッドソール素材の配合を調整しているかもしれません。ただ、なによりアッパーが非常に軽量なものであることはたしかです。

レーシングシューズ「アルファフライ 3」と比較すると?

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大森:実際に走った感じはどうでしたか。

藤原:足入れした感じは、もはや薄底なシューズに感じました。それだけ接地感があると思いました。

大森:ミッドソールの厚みは決して薄くなったわけではないですから、その理由が気になります。

藤原:やはりプレートがかなり効いているんだと思います。プレートシューズの元祖という感じが最高に良いですね。

大森:進化をしているけど、プレートシューズのなかではクラシカルな部分も感じるんですね。

藤原:オーソドックスさがあるのですが、それが非常に走りやすさを感じます。接地感があり、柔らかさもあるけれどソフト過ぎないチューニングが非常に走りやすいです。

大森:そのあたりは『アルファフライ 3』との違いがはっきりしていますね。

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アルファフライ 3

藤原:そうですね。アルファフライはソフトで沈んでいくようなクッションですが、こちらは対称的に接地感があり、プレートが効くシューズと言えるでしょう。とてもスピードが出しやすい一足です。

大森:どんな用途やランナーにおすすめですか。

藤原:サブ3を達成しているランナーや僕ならば、フルマラソンであればアルファフライ 3を選ぶかなと思います。

大森:それはどのような意図がありますか。

藤原:アルファフライはバウンド感が強く、プレートをガンガン効かせて走るというよりもリズムよく走れる感じがあります。一方でハーフマラソン以下の距離であれば、こちらのシューズで走りたいですね。

大森:足をどんどん回せる感じですか。

藤原:そうですね。それこそハーフマラソン以下の距離が多い駅伝には相性抜群でしょうね。このシューズで1000mを走りましたが、ラストスパートの切り替えがとてもし易かったです。

大森:満を持して出してきただけあって、かなり期待できるアップデートですね。以前はヴェイパーフライを履いていたけれど、最近は他のブランドを試したりしていたランナーがまた戻ってきそうです。

藤原:他社のシューズもかなり良くなってきたなか、いよいよナイキも本気を出してきたなという気がしますよ。

***

スーパーシューズの元祖としてトップ選手はもちろん、多くの市民ランナーの自己ベスト更新を実現してきたヴェイパーフライシリーズの最新作。2025年の注目シューズとなりそうです。

詳細情報

ナイキ|ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 4

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価格:¥29,700(税込)

NIKE公式サイトを見る

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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