【ナイキ】大幅にアップデートを遂げた『ボメロ 18』はナイキの中心シューズに? シューズアドバイザー絶賛の進化を徹底解説
Feb 28, 2025 / SHOES
Feb 28, 2025 Updated
ナイキから新たに登場したランニングシューズ『ボメロ 18』。高いクッション性を誇る本シリーズですが、今作は大きくアップデートされた様子。その詳細をRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。ナイキの定番『ペガサス 41』との比較も見どころです。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
大きく生まれ変わったマックスクッションモデル

大森:今回紹介するシューズは、ナイキの『ボメロ 18』です。ボメロといえば、藤原さんが大好きなシリーズですよね。
藤原:僕はこのシリーズが「ナイキのランニングシューズの中心説」を唱えているのですが、その予言が当たったんじゃないかという一足が登場しましたよ。
大森:ペガサスシリーズではなく、ボメロシリーズが中心だという説が気になりますね(笑)。今作はどうアップデートされたのでしょうか?
藤原:今までのモデルと比べ大きくアップデートされました。ボメロはナイキシューズの中で、ある意味実験的な要素があると思っていて。定番であるペガサスに大きな変化を加えるのは慎重になるものですが、このシューズでは新たな挑戦が感じられますね。
大森:なるほど。
藤原:今回、ボメロは18代目となりますが、ボメロ 15とボメロ 16では『エア ズーム ユニット』『ズームX』が搭載されました。ボメロ 17ではエア ズーム ユニットが抜けて、ガラッと印象が変わりました。
大森:確かに結構大きなアップデートを繰り返していますね。
藤原:そして、今回も全然違います。
大森:かなり気になりますね。
藤原:履いた印象はボメロ 16と『インフィニティ ラン』シリーズを合わせたようなイメージです。ミッドソールには主に反発性に優れるズームXフォームを使用し、さらに安定性を高めるリアクトXフォームを組み合わせています。
大森:上層部がズームXで、下層部にリアクトXが搭載されていますね。
藤原:下層で安定感を出している感じですね。上層のズームXフォームもボンボンと反発が効いてくるのではなく、足の裏に心地よく伝わるクッション性を感じます。走り出すとインフィニティランの感覚が残っています。
大森:そうなんですね。
藤原:スタックハイト(シューズの厚み)は46mmであり、前作から6mmほど厚くなっていますが非常に安定していますね。
大森:フィット感はどうですか。
藤原:履き口もかなり厚くて、かかとから甲周りのロッキングもしっかりしています。シュータンも肉厚でしっかりと締まります。
大森:どんなシーンで使いやすそうですか。
藤原:使用用途としては、まずはロングランですよね。オーソドックスであり、マックスクッションモデルとしてしっかりした立ち位置です。
大森:沈み込みがあまりない感じですか。
藤原:ズームXのクッション感はありますが、沈み込まず安定していますね。アウトソールは『ワッフルソール』がしっかり効いていて、トレイルランニングでも走れるのではないかと思わせてくれるほどのグリップ力を感じます。パターンが『ペガサス トレイル』シリーズに似ていますね。
大森:ある程度の不整地でも滑らないでしっかり走れそうですね。
『ペガサス41』と比較すると?
- ペガサス 41
- ボメロ 18
大森:ナイキと言えば、やはり『ペガサス 41』との違いが気になります。
藤原:10mmドロップはペガサスと同じなんですけど、ボメロの方がロッカースタイルとして重心移動のし易さを感じました。
大森:ペガサスは接地感がありますよね。
藤原:今作は少し揺れて進んでいく感覚です。マックスクッションモデルとして、ロングライドでスムーズに走れる印象ですね。
大森:見た目からは反発もあるように感じられますが。
藤原:弾むような感覚は控えめですが、そこはペガサスと上手く棲み分けされています。
大森:反発のペガサス、クッションのボメロという感じでしょうか。
大森:どんなランナーにおすすめですか。
藤原:これから走り始める人の一足目にも非常に良いのではないでしょうか。かなりしっかりしている作りで、トップ選手から市民ランナーまでしっかり履ける、ナイキの本質が出ているシューズだと思います。
大森:確かにビギナーの方に良さそうですよね。
藤原:通常はマックスクッションモデルを一足目にはおすすめしないのですが、これは良いと思いますよ。
大森:これを機にボメロの認知が高まりそうですね。
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クッション性と安定性を高レベルで融合させたマックスクッションモデル『ボメロ 18』。2025年注目のデイリートレーナーシューズとなることが期待される一足です。
詳細情報
ナイキ|ボメロ 18

・価格:¥16,500(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)