【ミズノ】軽量性に優れた最新作『MIZUNO NEO ZEN』 日々のトレーニングを充実させる機能満載の一足!
Jan 25, 2025 / SHOES
Jan 25, 2025 Updated
2024年12月にミズノが新たに発表した『MIZUNO NEO ZEN』。同じく2024年登場し、高評価を得た『MIZUNO NEO VISTA』に次ぐ、シリーズ第2弾モデルとして注目が集まっています。
そんな期待のモデルを、今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんに解説いただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
ミズノの代名詞『ウエーブプレート』非搭載の革新的モデル
大森:今回ご紹介するシューズは、『MIZUNO NEO ZEN』です。「NEO」というと『MIZUNO NEO VISTA』がありますが、今回はまた新しいモデルですね。
藤原:ミズノといえばモデル名に「ウエーブ」がついていますが、こちらもそれがないラインナップですね。
大森:ミズノといえば「ウエーブ」ですよね。
藤原:NEO VISTAはウエーブプレートが搭載されているんですよね。ただ、今回のモデルはそれがありません。1990年代に『WAVE RIDER』シリーズにウエーブプレートが搭載された以来、どんな安価なモデルでも、プレートやフォームでウエーブを作ってきましたが、保温策は初めて非搭載のシューズとなっています。
大森:NEO VISTAは人気ありましたね。

藤原:税込22,000円という価格にも関わらず売り上げが非常に好調で、選手たちからも支持されていると聞いています。
大森:確かにブランドイメージを良い意味で壊しましたね。
藤原:本作を簡単に表すと、RIDERとNEO VISTAの間という感じです。
大森:RIDERはデイリートレーナーですよね。
藤原:そうですね。ミズノの入口と言えるシューズです。これからランニングを始める方は、RIDERから選ぶと間違いないですね。ただRIDER以外のシューズを選びたい人には、本作がミズノの入口と成り得ると思います。
大森:なるほど。どんな特徴を持っているシューズですか。
藤原:シャンクも搭載されておらず、イメージ通りの柔らかさです。ニットアッパーになっていて、体重が軽くある程度走れる人のジョギング兼テンポアップシューズとしておすすめです。
大森:『WAVE RIDER 28』との組み合わせもできそうですね。
藤原:RIDERをデイリートレーナー、NEO ZENをテンポアップとして使い分けるのも良いと思います。柔らかいシューズが好きな人は気に入ると思います。
厳密に分けているわけではないと思うんですけど、ミズノのレーシングモデルは前足部側にランバードマークが入っており、デイリートレーナーラインは真ん中くらいに入っています。そういう意味でこのシューズは中間に位置するという意味があるようです。
- ウェーブリベリオン プロ 3
- MIZUNO NEO ZEN
- WAVE RIDER 28
大森:なるほど。マークの位置でそんなメッセージがあるんですね。
藤原:RIDERから履き始めたけれど「レベルアップをしたいな」と思ったら、このシューズを履いてみると良いと思います。
大森:重量も235gと非常に軽いですよね。
藤原:スーパークリティカルのEVA素材をミッドソールに搭載しているため、軽くなっていますね。
藤原:NEO VISTAはEVA素材のため安定性がありますが、軽量性を追求したシューズでもあり、反発も十分に得られます。
大森:こちらは『スムーススピードアシスト』も搭載されています。
藤原:その通りです。『WAVE REBELLION』シリーズに搭載されているミズノの独自構造であり、ふくらはぎの伸張を減らすことのできる機能です。8mmドロップのVISTAに対して、ZENは6mmドロップでよりフラットになっています。レーシングモデルのような雰囲気もありますね。
大森:『WAVE REBELLION』シリーズとの使い分けもありですか。
藤原:ZENでウォーミングアップをして、REBELLIONでレースに出ることがおすすめでしょう。親和性も高いと思います。
- ウェーブリベリオン プロ LOW
- MIZUNO NEO ZEN
大森:すでにREBELLIONシリーズを使っている方は、ジョギング用として持っておくと良さそうですね。
藤原:ただ、かなり柔らかいのでスピードを出さないと安定感が担保できませんので、くれぐれも初めて走る人はライダーがおすすめです。ある程度、地面をリズムよくコンタクトしていかないとミッドソールが潰れてしまうので、そこは注意が必要です。
大森:割と走り慣れている人にとっては、気持ち良く走れて好きになりそうですね。
藤原:部活生とかも良いでしょうね。テレビのコマーシャルもそういうイメージで作られてますよね。
大森:選手たちもぜひ足を通して、試して欲しいですね。
藤原:こういうシューズから一気に広がりを見せて、REBELLIONシリーズを履く選手が増えたりするかもしれませんね。
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ミズノが従来のイメージとは一線を画して、ラインナップを増やしてきたNEOシリーズの最新作。速めのジョギングやテンポアップシューズとして、試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
MIZUNO NEO ZEN

・価格:¥16,500(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)