【プーマ】ランニングシューズ「フォーエバーラン ニトロ」はスタビリティーモデルの概念を変える一足!?シューズアドバイザーがレビュー
Jun 27, 2023 / SHOES
Jun 27, 2023 Updated
プーマから新しく登場した『フォーエバーラン ニトロ』。クッション性と反発性が魅力のNITRO FOAMを搭載したデイリートレーナーモデルの性能は気になるところです。
こちらのシューズをRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
スタビリティーの概念が変わるデイリートレーナー
大森:今回紹介するのはプーマの新作『フォーエバーラン ニトロ』です。プーマから新しいデイリートレーナーが登場しました。
藤原:『フォーエバーラン』とは直訳すると「永遠に走る」ですね。プーマの願いがネーミングに表れています。
大森:それは興味深いですね。それでは、このシューズの特性について教えてください。
藤原:基本的には安定感を重視したスタビリティーモデルですが、このシューズはスタビリティートレーナーの概念が変わると思いますよ。
大森:それはかなり気になりますね。
マックスクッションを感じさせつつ、サポートを強化
大森:具体的にどんな構造になっているのでしょうか。
藤原:安定性を求めているため内側への倒れ込みを抑える構造に作られています。しかし、安定感が高くなるほど履き心地が硬くなり、楽しくないと言われがちですよね。
大森:そうなんですよね。こうしたシューズが大切なのは分かりますが、柔らかくて弾むシューズを履いてしまいます。
藤原:このモデルは通常のスタビリティーモデルが持つ一定の硬さとは異なり、履き心地が楽しいです。また、異素材を使わずにプラットフォームを広くして安定感を出しています。
大森:確かに全体的に広いですね。それでいてNITRO FOAMの良さがあるんですね。
藤原:そうした特徴はマックスクッションシューズのようです。あとはアッパーの内側にPWRTAPEを使って、内側のサポートを強化しています。
大森:インソールも特徴的ですね。
藤原:そうなんです。中央部が盛り上がっており、横アーチを支えるように設計されています。かかと周りも囲いがあって、足の収まりは非常に良くなっています。
大森:前足部も広そうですね。
藤原:ラストはゆったりとした感じで足入れも良いと思います。
「いかにも感」がないクッション性が魅力
大森:どんなランナーにおすすめですか。
藤原:安定感はしっかりと効いているので、どこか脚が痛いとか不安があるランナーにはおすすめだと思います。だたそれが走っていてすごく効いているなって感じはないんです。スタビリティーモデルにありがちな硬さや内側の突き上げ感はあまりなくて履きやすいと思います。
大森:いかにも効いてますという感がないのに、しっかりサポートはしてくれているんですね。
藤原:それいいですね。「いかにも感」がないスタビリティーシューズです。
大森:非常に楽しみなシューズです。
藤原:他にもプーマには『マグニファイ ニトロ』や『ベロシティ ニトロ』などのデイリートレーナーもあります。2023年のプーマはデイリートレーナーにも注目です。
これまでのスタビリティーモデルとは一味違った特徴を持つプーマの『フォーエバーラン ニトロ』。気になった方、新たにデイリートレーナーを探している方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
プーマ|フォーエバーラン ニトロ
・価格|¥19,800(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)