【プーマ】厚底カーボンシューズ「ディヴィエイト ニトロ エリート 2 EKIDEN」をシューズアドバイザーが解説
May 22, 2023 / SHOES
May 22, 2023 Updated
プーマのプレート入り厚底レーシングシューズ、『ディヴィエイト ニトロ エリート』が2代目にアップデートされました。トップ選手でも着用が増えている同モデルは市民ランナーの間でも注目度が高まっています。
そんな話題のシューズをRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんはどう評価しているのか聞いてみました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
ラントリップ・大森も絶賛!足運び抜群の一足
大森:今回紹介するのはプーマの『ディヴィエイト ニトロ エリート 2 EKIDEN』です。まずは前作からのアップデートのポイントを教えてください。
藤原:前作もミッドソールはNITRO ELITE FOAMを使っているんですけど、素材の配合が違うんでしょうね。反発感が全く異なったものになっています。前作は軽くてレーシングフラット寄りだったんですが、今作はクッション性の高いスーパーシューズに仕上がっています。大森さんも大好きなシューズですよね。
大森:そうなんです。実はこのシューズがとても好きなんですよね。2月の青梅マラソンで履いて、非常に良いパフォーマンスで走れました。青梅マラソンはアップダウンがあったものの、傾斜に関わらず違和感がなく走りやすかったですね。跳ねるんだけど跳ねすぎずうまく回転してくれるというか。
藤原:接地からのタイムラグが少ないから、そういうフィーリングになると思います。
大森:フィット感も非常に良いですよね。
藤原:アッパーはモノメッシュアッパーを使っていて、フィット感・通気性も抜群です。正直悪い所が見つからないですね。
カーボンプレート搭載ながら、クセのないスーパーシューズ
大森:プーマにはサブ3.5~4向けの『ディヴィエイト ニトロ 2』というシューズもありますよね。
藤原:そうですね。ディヴィエイト ニトロ 2も非常に使いやすいですよね。
大森:この2つのシューズはいずれもNITRO ELITE FOAMとPWRPLATEという同じ素材を使っていますよね。
藤原:この2足を履き変えてみると1歩目から違いを感じます。『ディヴィエイト ニトロ エリート 2 EKIDEN』はスーパーシューズで、前足部の接地感が全然違って反応がとても良いです。プレートの種類は一緒ですが、形状を少し変えているんですよね。
そのため、エリートの方がアグレッシブでポップな推進力を生みだしてくれます。
大森:反応速度の速さで助力をもらえるんですけど、そういうシューズは上に飛んでしまう感がある。それがこのモデルにはなくて、回転をうまく生かせる感触がありますよね。
藤原:プレートを強く押して走るという感触がなくて非常に使いやすいですよね。クセがなく、ミッドソールは柔らかくて万人受けしそうです。アウトソールの『PUMA GRIP』もグリップ力に定評がありますよね。
大森:スーパーシューズでありながら、短い距離で使えばあらゆるランナーに履いてもらえそうな一足ですよね。
藤原:これはいつも言っているんですが、“エリート”とモデル名が付くと「自分には無理」と考えてしまうランナーが多いと思います。しかし、使う距離を考えれば誰でも履きこなすことができます。
軽くするために接地安定感を削っているので、フルマラソンで使いこなせるランナーは限られるかもしれないです。しかし、5~10km、ハーフマラソンと距離を調整すれば使いこなしやすいはずです。
大森:これからの時期には短いレースも増えてきますから、そういったシーンでぜひ試してみて欲しいですね。
カーボンプレート搭載ながら、クセのない使いやすさが魅力のスーパーシューズ、『ディヴィエイト ニトロ エリート 2 EKIDEN』。ご自身に合った着用シーンを見つけてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
プーマ|ディヴィエイト ニトロ エリート 2 EKIDEN
・価格|¥26,400(税込)
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)