【ナイキ】定番ランニングシューズ「ペガサス 40」が進化して登場!前作との違いをシューズアドバイザーが解説
Apr 30, 2023 / SHOES
Apr 30, 2023 Updated
ナイキからデイリートレーナーの定番モデル『ペガサス 40』が登場。40代目となるナイキのロングセラーモデルが今回どのようにアップデートされたのか気になるランナーも多いはず。
そこで、こちらのシューズをRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
時代と共に進化を続けるナイキの定番モデル
大森:藤原さん、いよいよナイキの『ペガサス 40』が登場しましたね。
藤原:ペガサスはいつの時代にも“FOR EVERYONE SHOES”と言われ続けて、ナイキランニングシューズの入り口でもあり、ランナーにとって常に身近にある続けているシューズですよね。時代の移り変わりとともに40年間少しずつアップデートしてきたモデルだと思います。
大森:やはり気になるのは前作の『ペガサス 39』からどう変わったかだと思いますが、変更点はアッパーのみですよね。
藤原:ミッドソールはNike ReactというTPUをベースに作られてバウンド感のあるフォーム材が利用され、前後にZoom Airユニットを配した組み合わせは変わりません。
大森:これも結構贅沢な作りですね。
藤原:そうですね。仕様としてはアッパーだけを変えた作りです。ただ、これが非常に大きく変わった印象を受けました。アッパーの剛性が高められ、全体的にしっかり感が出たと思います。
アッパー変更のみで変わる絶妙なフィーリング
大森:アッパー変更だけでも結構履き心地は変わりますか。
藤原:ペガサス 39と比べてもアッパーとソールの組み合わせが絶妙になり、より誰でも履きやすくなったんじゃないでしょうか。
大森:それはうれしいアップデートですね。
藤原:ペガサス 39も履きやすかったんですよ。非常に軽くてウォーミングアップからテンポアップ走まで、どんなシーンでも履けると思えるほど。
大森:確かに初めての一足としてはペガサス 39は軽すぎた面もありましたね。
藤原:今作は私のサイズ(25.0cm)で約10g重くなりましたが、バランスがうまく取れていると思います。履くのは人間なのでそこも面白いところ。足を通すとなぜか厚みが増したという不思議な感覚があるくらいです。
大森:実際にはソール部分の仕様が変わっていないのにもかかわらず変わったと感じる。スペックだけでは語れない奥深さがありますね。
藤原:その感覚にハマって、すでにかなり履いてます(笑)ランニングシューズはフルモデルチェンジではなく、アッパーが変わっただけでも履き心地が大幅に良くなるケースも多く、今作はまさにそれです。
履くランナーを選ばないデイリートレーナー
大森:価格は税込15,400円(前作税込14,300円)と若干値上がりしましたけど、シューズの完成度と比較してリーズナブルな気がします。やはり、履く人を選ばないランニングシューズといったところでしょうか。
藤原:機能が詰まっていて、フィット感も良い。エリウド・キプチョゲ選手や大迫傑選手をはじめとしたエリート選手もトレーニングで愛用していて、ランナーにとっては一足あるとちょうどいいモデルですね。
大森:この時期ランニングを始めたいという方も増えていると思いますが、最初の一足としては間違いないですよね。
藤原:そうですね。もともとのペガサス愛用者はもちろん、「ナイキのランニングシューズを履いてみたい」と思っている方はぜひこのモデルを試してほしいです。
誰でも履けるナイキ『ペガサス 40』は藤原さんもすでにヘビーローテーションで愛用しているモデルとのこと。気になっている方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
ナイキ|ペガサス 40
・価格|¥15,400(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)