「関西の銭湯」と「関東の銭湯」では“湯船の位置”が違う!? 東西で異なる日本の文化

サーファーがいい波を求めて旅をする「サーフトリップ」のように、ランナーがいい道を求めて旅をするスタイル「ラントリップ」。お気に入りの道を見つけるために、旅先や出張先でランニングを取り入れる人も多いことでしょう。

筆者は大阪出身で、東京の生活が現在10年目。地元大阪と東京との違いを挙げるとキリがありませんが、それぞれエッジの効いた特徴があるので、どちらも味わい深い文化だと思っています。ことランニングに関すると、大阪なら万博公園の外周コースがお気に入りで、東京だと皇居がお気に入り。どちらも信号がほとんどなく走りやすいコースです。周辺に駅やレストラン、お風呂があるのでとても便利。

ランナーにとってお風呂は、疲れをとるために欠かせない楽しみゴトかと思いますが、このお風呂が大阪と東京、というより西と東では随分と文化が違うと、書籍『くらべる東西』で紹介されていました。詳しくみていきましょう。

「「関西の銭湯」と「関東の銭湯」では“湯船の位置”が違う!? 東西で異なる日本の文化」の画像

西も東も同じように見える銭湯ですが、実は「湯船の位置」が違うのです。

湯船の位置? もう少し詳しくみていきましょう。

今回、取り上げられているのはスーパー銭湯ではなく、いわゆる「地元の銭湯」。そんな銭湯ですが、関西の場合は「湯船が浴場の中央」にあり、関東の場合は、「湯船は浴場の奥」にあるのです。なんと!! これは言われるまで気付きませんでした。

同書ではこう語られています。

「理由は諸説あるが、肉体労働者が多かった関東では、体についた汗や泥を洗い流してから湯船につかるので奥に、一方、商人が多かった関西では、体を温めてから体を洗うので湯船を中央に据えたという説が有力のように思われる。ただ、湯船を中央に据えるのは配管などの構造が複雑になるということもあり、関西でも中央に湯船のある銭湯は年々減りつつある」(同書より)

なるほど、そのような理由があったりするのですね。確かに上京して銭湯に行った際に、湯船に浸かる前に体を洗うというマナーが徹底されているように感じたことがありました。また、思い出してみると大阪の地元にある銭湯は真ん中に湯船がありますし、鹿児島市で愛用している霧島銭湯もまた、真ん中に湯船が構えられています。

西と東では銭湯の位置が違うというのは、なかなか面白い視点ですよね。同書では銭湯だけでなく、いなり寿司から、おでん、カクテル、建築家、ぜんざい、線香花火など、西と東の文化の違いを、写真をたくさん使って紹介しています。

同じ銭湯ネタでいうと、関西では風呂桶を使って湯船の湯をくんで体にかける「かかり湯」をします。となると、大きな桶だと重たくなってしまって使いにくいですよね。ですので、銭湯の代名詞ともいえる「ケロリン桶」の大きさが、関東のよりも少し小さくなっているようなのです。これにも驚き!!

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西と東の文化の違いはやっぱり面白いですね。ラントリップを楽しんでいる方には、このような文化の違いを感じることが多々あるのでは。道だけで無く文化の違いも発見する。ラントリップはやっぱり楽しいですね。

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