【ブルックス】新作「HYPERION MAX」はマラソン・サブ3.5ランナーおすすめ!注目の厚底シューズを徹底解説

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

多くのシューズブランドの先陣を切って2023年1月1日(日)にブルックスから発売された『HYPERION MAX』。ブルックスの中でも愛用者が多いハイペリオンシリーズ最新モデルをRuntrip Magazineおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間3428秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

注目の厚底「HYPERION MAX」の特徴は?

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大森:これまでブルックスには『HYPERION TEMPO』や『HYPERION ELITE 3』がありました。今回登場したHYPERION MAXはどのようなシューズですか。

藤原:最初は位置づけが難しいと感じましたが、シンプルにHYPERION ELITE 3とHYPERION TEMPOの中間ですね。特にTEMPOを好きで履いてきたランナーにはぜひ試してもらいたいシューズです。

大森:私もTEMPOが好きなのでまさにおすすめのランナーということですね。

藤原:名前はHYPERION MAXですが、個人的には『HYPERION TEMPO 2』や『HYPERION TEMPO+(プラス)』と名付けたいくらいの履き心地です。

大森:かなり期待できますね。ミッドソール素材はハイペリオンテンポと同じ『DNA FLASH』を使っているんですよね。

藤原:その通りです。DNA FLASHは通常のスポンジ構造に、液化窒素ガスを入れる工程を行なっていますが、それによってとにかく軽い。見た目からは重量感があるように見えるにもかかわらず、私のサイズ(25.0cm)だと200g切っているかもしれません。そして、シュータンが独立しているためシンプルな構造ですけど、ブルックス特有のフィット感は相変わらずいいです。

大森:HYPERION TEMPO同様に耐久性にも優れていそうですね。

藤原:アウトソールのラバーはデイリートレーナーのモデルと同じものを使用しているため耐久性も良いでしょう。グリップもしっかり効いてくれます。そのうえで高い反発性があり、非常に優れたテンポアップシューズだと感じました。

テンポアップシューズの「親分」的存在

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大森:ブルックスには他にもテンポアップシューズがラインナップされてますよね。

藤原:あとは『LAUNCH 9』、『LAUNCH 9 GTS』、『LEVITATE 5』が展開されています。それら全ての中で最上位モデルがHYPERION MAX。テンポアップシューズなら「これを買え! 」という親分みたいなシューズですね。

大森:そこにカーボンプレートが搭載されるとHYPERRION ELITE 3になる。そんなイメージですね。実際に走ってみた印象はいかがですか。

藤原:このシューズの発表イベントで1人200mのリレーをやったんですよ。200mという短距離にこのシューズは向かないと思っていましたが、本気で走ったら、なんと今シーズン最高タイムが出ちゃいました!

大森:それはすごいですね。脚を回しやすいということでしょうか。

藤原:踏み込みやすく、適度な硬さを感じられます。逆に1km4分ペースで走った時は柔らかさを感じるという不思議な感覚。まさに『MAX』の名にふさわしい七変化のシューズですね。

大森:200ⅿの短距離を走れる推進力がありながら、クッション性も高いので使うシーンを選ばない印象です。私も欲しくなってきました!

藤原:どのテンポアップシューズにしようか悩んだらHYPERION MAXを選ぶことをおすすめします。

ノンプレートシューズを求めるサブ3.5ランナーにおすすめ

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大森:ペース走、インターバルともに走れる万能シューズだということは分かりました。もちろん、レース用としても使い勝手が良さそうですね。

藤原:軽さが魅力なので、サブ3.5を目指すランナーにはちょうど良い。タイムを狙うランナー、カーボンプレートが苦手だという方には使っていただきたいですね。HYPERRION ELITE 3は履きこなせないランナーにもレース用として使えるシューズです。

大森:カーボンプレートが搭載されているか否かでフィーリングの違いが出ますよね。そのポイントでも使い分けられるということですね。

藤原:踏み込んだ時のバウンドはやはり、HYPERRION ELITE 3の方が反発性を感じます。HYPERION MAXは踏み込みの強さで走り心地が変わるという点が魅力です。「こういうシューズがあったらいいな」と思っていたシューズをブルックスが満を持して出してきました。

年が明け、フルマラソンシーズンも後半戦。1年の始まりの日に発売というブルックスの意気込みが感じられる1足。藤原さんのレビューを参考に、ぜひトレーニング、そして勝負レースとオールシーンで使えるHYPERRION MAXを試してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

ブルックス|HYPERRION MAX

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価格:¥22,000(税込)

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2023年1月1日に発売されたブルックス最新テンポアップシューズ
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2023年1月1日に発売されたブルックス最新テンポアップシューズ

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト

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