「あの角を曲がりたい!!」ランナーの“寄り道”は「脳」に好影響を与えていた!!
Sep 10, 2016 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
皆さんにはお気に入りのランニングコースはありますか?
筆者は友人と「ランニング→お風呂→食事」を楽しむ場合は、各駅に近い皇居を走ります。周回コースですが、信号がなくて走りやすいのが魅力的。また、東京には大きな公園がいくつかありますので、自宅から公園を目指すコースも好きです。勤務先から自宅までの帰宅ランでも、お気に入りのコースがいくつかあります。
自分だけのお気に入りコースをすでに発見しているのですが、時折、意図的に違った道を走ってみます。目的地は変わらないのですが、「こっちの道は何があるかな?」と本能に任せて道を選ぶのです。行き止まりになって引き返すこともあるのですが、それはそれで楽しかったりします。
実は、“意図的に違った道を走ること”は「脳に良い影響を与える」そうです。
ある調査結果が書籍『走れば脳は強くなる』で紹介されています。これはロンドンに住む一般市民とタクシー運転手の海馬を調べたもの。すると、一般市民よりもタクシー運転手の方が海馬の神経細胞の数が多いことがわかったのです。しかも、30年以上のベテラン運転手ともなると、一般市民よりも20%も増えていたのです。
なんと!!これは驚き。
ロンドンの街には、約2万4000以上もの道路が網の目のように張り巡らされています。その全てを覚えるとなると2年以上かかるそうで、また、お客さんによってルートが異なりますので、その都度、道と道をつなぎあわせて新たなルートを作らなければいけません。それが良い刺激となり、脳に良い影響を与えているのです。
「毎日のように新しいことに挑戦する環境は記憶や見当識のトレーニングになり、海馬を鍛えてくれます」と同書でも解説されています。
同じルート毎日走るよりも、定期的に新たなルートを開発するのです。その際のコツが同書で紹介されています。
① 目的地だけを決めて自由に走ってみる
② 走ったコースをあとで思い出してノートに記録する
③ 何度か繰り返し走ってみて、建っているビルやお店の情報など細部まで完璧に思い出して描けるようになるまでこれを繰り返す
④ 同じ要領で次のコースを開拓している
また、お馴染みのラントリップで他のランナーのお気に入りのコースを参考にしてみるのも良いでしょう。ラントリップでは、これまで審査を通ったコースディレクターのみがコースを投稿していましたが、それが一般開放されました。
それにより、ローカルランナーしかしらなかったような秘密のルートが随時公開されています。地元のルートを検索して、誰かのおすすめコースをなぞってみるのも良いでしょう。こういったいつもと違う道の発掘は、脳に対して非常に良い影響を与えます。
逆にお気に入りの道を投稿する際は簡単な3ステップで可能(投稿方法はこちら)。
是非、この機会に新たなルート発掘をし、脳に良い刺激を与えてみてはいかがでしょうか。