プロ山岳ランナー・上田瑠偉選手が語るサロモン「PULSAR」シリーズの魅力とは？

Jun 14, 2022 / SHOES

Jun 14, 2022 Updated

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山岳ランニングの舞台で多くの実績を残し、2021年新しいアスリート像の確立を目指し独立したプロ山岳ランナー・上田瑠偉選手。トレーニングからレースまで様々なシューズを使用している上田選手が気になるトレランシューズをレビュー。本記事では、サロモン『PULSAR（パルサー）』シリーズをレビューしていきます。

多くのランナーに合うシューズが展開されるサロモン『PULSAR』シリーズに上田選手はどのような印象を抱いたのでしょうか。

「PULSAR」シリーズを履いた印象

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――上田選手はサロモンのシューズに対してどのようなイメージがありますか。

上田：サロモンのシューズを愛用するトレイルランニングのトップアスリートが数多くいるので、ずっと気になっていたブランドです。昨年、シューズフリーになってからいくつか試したシューズはあります。

――目の前にある『PULSAR』シリーズも早速履いていただきました。

上田：『S/LAB PULSAR SG』と『PULSAR TRAIL』に足を入れて走ってみました。『PULSAR TRAIL』はしっかりとしたつくりで、初心者向けのモデルですね。

「プロ山岳ランナー・上田瑠偉選手が語るサロモン「PULSAR」シリーズの魅力とは？」の画像 — （左から）「PULSAR TRAIL」「PULSAR TRAIL PRO」「S/LAB PULSAR SG」

上田：『S/LAB PULSAR SG』は軽量で、必要最低限のサポート機能に抑えられています。そのため、トップアスリート向けモデルだと言えます。私も2021年の『UTMB（ウルトラトレイル・デュ・モンブラン）』のOCC（55km/ 3,500mD+）を走ったときにサロモンアスリートのレミ・ボネ選手が『S/LAB PULSAR』を着用していたことが気になり、現地で購入して試しました。

『S/LAB PULSAR SG』は、よりグリップ力があるモデルとして展開されているので楽しみにしていたシューズです。

上級者向けシューズ「S/LAB PULSAR SG」

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――『S/LAB PULSAR SG』を履いた第一印象はどうですか?

上田：とてもフィット感がいいですね。アッパーがソックスタイプで、他のトレランシューズにはあまりない形状。シュータンとアッパーが分離していると小石や砂が入ってくることがありますが、このシューズはある程度小石や砂を防げて快適に走れます。また、見た目や質感はしっかりとしていますが、生地は薄くて走っているときの違和感はないですね。

――ミッドソールはどのような印象を持っていますか。

上田：クッション性が非常にいいですね。『S/LAB』シリーズの他モデルと比較するとクッションがしっかりしているイメージです。

安定感を求める初心者に最適な「PULSAR TRAIL」

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――『PULSAR TRAIL』『PULSAR TRAIL PRO』は『Energy Blade』というプレートを搭載していますが、履き心地はどう感じましたか?

上田：コロンと転がる履き心地が、安定感や推進力に貢献していると感じました。『PULSAR TRAIL』は、プレートが入っていることで接地した際に接地感が伝わってきます。走ってみると、ソールも面積が広い形状なので安定感がありますね。

『PULSAR TRAIL』は安定感を求めるランナー、初心者にはもってこいのシューズです。トレラン初心者の一足目にも間違いなくおすすめできます。

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上田：トレイルは木の根っこや岩があるので、捻挫につながることもあります。地面の感触をダイレクトに得ながら、しっかり足を守ってくれるミッドソールの厚さがあるシューズは初心者にとって安心です。トレイルの感覚を養うために『Energy Blade』と良いテクノロジーだと思います。

――見た目は、厚くてクッション性がありますよね。

上田：見た目はボリュームがありますが、実際には踏み込んだときに接地感と反発を得られてスピードも出せます。

長距離レースに適した「PULSAR TRAIL PRO」

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――『PULSAR TRAIL PRO』は『S/LAB PULSAR SG』と『PULSAR TRAIL』の中間に位置付けするシューズでしょうか。

上田：そうですね。アッパーは『S/LAB PULSAR SG』と似たような一体型の構造で、ミッドソールは『PULSAR TRAIL』に近い形状。少し厚めのミッドソールで、『Energy Blade』が搭載されています。

: PULSAR TRAIL PRO

: PULSAR TRAIL

――『Energy Blade』のプレートの位置は『PULSAR TRAIL』は中足部にありますが、『PULSAR TRAIL PRO』は加速しやすいように前足部に配されていますよね。

上田：『PULSAR TRAIL PRO』はプレートが前方に配されているので、ロッカーは『PULSAR TRAIL PRO』の方がきつい感覚があります。『PULSAR TRAIL PRO』のアッパーはレース向けの薄い素材でつくられていて、『PULSAR TRAIL』に比べるとよりスピードを出せるモデルだと思います。

各モデルおすすめのランナー

――『PULSAR』シリーズは3モデルが展開されていますが、それぞれどんな魅力がありますか。

上田：同じようなテクノロジーを搭載したモデルはどのブランドも1モデルずつですが、『PULSAR』シリーズは3つに分かれています。トップアスリートが使用感をレビューして「こういうのが欲しい」という要望を形にしたモデルが『S/LAB PULSAR SG』。このシューズは多くのトップ選手が履きたい一足だと思います。

それを基に一般ランナー、初心者の走り方に合わせて開発したのが他の2モデルです。1シリーズでモデルが細分化されているブランドは他にはないと思います。ランナーのレベルや志向に合わせて、フィットするシューズを選べる点は大きな魅力ですよね。

――上田選手としては『S/LAB PULSAR SG』を選びますか?

上田：はい。私がレース用に選ぶとしたら『S/LAB PULSAR SG』1択ですね。

――改めて、比較してみて『PULSAR』シリーズをどう感じましたか。

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