1泊2日で繰り広げられ、“全てのマウンテンスキルが必要”な山岳レース「OMM」の前哨戦開催

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皆さん、1968年からイギリスで毎年開催されているレース「OMM(Original Mountain Marathon)」をご存じでしょうか。

このレースは世界でもっとも古い2日間の山岳マラソンレースとされており、あえて気候条件の厳しい時期に開催されることが特徴。また、レースに必要な装備は全て自分のバックパックに入れなければなりません。体力だけでなく、「ナビゲーション力」「セルフエマージェンシー力」「判断力」など、全てのマウンテンスキルが必要とされるレースです。

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そんなOMMの日本版が、11月に長野県大町市で開催されます。日本開催3年目となる「OMMJAPAN2016」です。

ざっとルールを見てみると、その難易度がわかります。

・途中エイド等の休息ポイントは一切ありません。
・2日分の水、食料、宿泊装備など約5kg-10kgの荷物をすべて携帯し行動する。
・1日目夜に野営が必須
・2人1組が原則でレース中は常に行動を共にする。

さらには、「FINISH(ゴール)までの道筋は選手各々がその時置かれた自身の状況を把握し、自分の技術、体力を見極めながら、前進するか、戻るか。時には過酷な状況下でレースをやめるか、続行するか。常に判断を迫られながら自分自身で行動を導き出します」と公式サイトで紹介されているように、日本版も本場さながら。

そんなタフなマウンテンレースに参加するために必要なスキル・経験を得る機会としてスタートしたのが「OMM LITE」。7月17~18日に白馬で開催されます。

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上記のレースのようにハイレベルなマウンテンスキルが必要というわけではなく、「体力・知識・経験の有無に関わらず、誰でも気軽にご参加ください」とHPでは謳われるなど、少し本番のそれとは様子が異なります。様々なイベントも開催されるようで、ナビゲーションスポーツに必要なコンパスワークや、ナビゲーションの基礎知識、経験、プランニング等を学ぶことができるのです。

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同レースは、チームが自らの意思でルートを選び、時間内により多くのチェックポイントを回りながらFINISHまで戻るOMM JAPANのScore形式(ロゲイニング形式)を採用。しかし、「1チーム/2名~5名のチームエントリー制」などいくつか、OMM JAPAN 本戦と異なる点があります。

ただ、「OMM LITE」に参加するには、以下のものを全て装備、もしくは、バックパックに入れておかなくてはなりません。

・フード付き防水ジャケット(シーム処理の施された完全防水製品に限る)
・防水パンツ(シーム処理の施された完全防水製品に限る)
・山のランニングやウォーキングに適した服
・予備のベースレイヤー
・予備のタイツ又はロングパンツ
・防寒着(ダウン・フリースなど)
・帽子、手袋&靴下
・トレイルに適したシューズ
・ライト&電池(12時間以上使用可)
・ホイッスル&コンパス
・地図(供給など)
・ファーストエイドキット
・ペン/鉛筆と、濡れた状態で使用することができる紙
・エマージェンシービビー(シート状は不可)
・リュックサック
・非常食

以上が規定のもの。これらをコンパクトにリュックに入れるスキルも問われるのです。もちろん、本戦ではこれ以上の持ち物が必要とされています。

さて、ラントリップマガジンでは、「OMM LITE」に実際に参加してみて、その様子をレポートします。当日の天気は曇りのち雨の予報。「あえて気候の厳しい時期に開催される」という本番に近い環境でレースが開催されるのでしょうか。非常に楽しみです。レポートをお待ち下さい!!

 

※7月17日追記:大会スタート前、チームメイトが体調不良となったため、参加を見合わせました。レポートを楽しみにされていた読者の皆様、大変申し訳ありませんが、来年度の大会レポートをお待ちいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

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