参加者91人。景色を楽しみながら、のんびり走る、つもりだったトレイルラン・レース

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景色が見えないのなら走るしかない。たくさん写真を撮ろうとスマホも携帯していたのだが、それを取り出す機会もあまりなかった。そうして走っているうちに、何人かを追い抜いて、しかも誰にも抜かれていないことに気が付いた。なにしろ全員で91人のレースだ。自分がどのぐらいの順位にいるか、走っているうちに大体の目安がついてしまう。

そうなると、眠っていた競争心というか虚栄心が頭をもたげてくる。全体での入賞は無理でも、年代別のトップになって、表彰台に上れるかもしれないぞ、とつまりそういうことだ。

よせばいいのに、後半の下り部分はかなりペースを上げた。トレイルだから足場は悪いし、傾斜が急になるところもある。常に足元に注意しなくてはいけないから、ますます周りの景色を見る余裕がなくなってくる。一体、何のためにこのレースに参加したのかわからない。

ぼくと同じことを考えていたのだろう。後半になって、急にペースを上げているランナーが何人かいた。ゴール間際は、彼らと虚しいデッドヒートを繰り広げる羽目になった。目の前にいたランナーを全員抜き去り、荒い息でゴールを駆け抜けた。

しかし、ここまで読んでくれた人には容易に予想がつく通り、ぼくの視界に入らないぐらい、ずっと前にゴールした人がちゃんといて、狙っていた年代別トップにはなれなかった。

こんなに小さなレースでも、ちゃんと表彰式をやってくれる。男女1~3位の他に、年代別チャンピオンもメダルをかけてもらって記念撮影をする。男性45~54歳の部第2位のぼくは呼ばれなかった。今回はファンランだから別にいいのさ、とは建前だ。正直に告白するならば、とても悔しい。

次に乗り越えるべき目標が残されているのは幸せなことなのだろう、って負け惜しみは前回も書いたな。

   
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