参加者91人。景色を楽しみながら、のんびり走る、つもりだったトレイルラン・レース
Jul 04, 2019 / COLUMN
Jul 04, 2019 Updated
地元で行われたトレイルランのレースを走ってきた。距離は約28キロで、累計標高差は1230メートル。それほどきつくもないけど、ラン初心者が走るのはちとつらい。ポルトガルで行われた2019年トレイルラン世界選手権のコースが距離44キロ、累計標高差は2100メートルということだから、大体その3分の2といったところだ。
ぼくが走ったレースはカリフォルニア州オレンジ郡で最古(1897年開場)の公園であるIrvine Parkを起点にして、普段は一般入場が制限されている山の中をぐるっと回って、また同じ場所に帰ってくる周回コースだ。
Irvine Parkは、ぼくの自宅から20分ほどの距離にあって、今までにも数えきれないほど訪れているけど、コースに設定されたトレイルには足を踏み入れたことがなかった。レースを走ることより、見たことがない景色を見てみたいと思ったのが、このレースに参加を申し込んだ動機だ。
レース公式ウェブサイト:http://www.intothewildoctrailrun.com/event_date060119.php
コースの大半を占めるFremont Canyonは、別名『オレンジ郡のヨセミテ』と呼ばれる景観で知られている。少なくとも市のホームページにはそう書いてある。なんとなく、日本の各地にある『○○銀座』や『日本アルプス』と命名の仕方が似ているような気がしないでもないが、この近くには『ミニ グランド・キャニオン』と呼ばれる峡谷もある。それら世界的に有名な国立公園ほどの規模があるとは、ぼくには到底思えないが、それでも一人で迷い込んだら遭難してしまうだろう。どちらも自然保護のために一般の入場が禁じられていて、年に何回かの公開日か許可されたレースでしか立ち入ることが出来ない。
実はぼくは、ほんの1週間前にフルマラソンを走ったばかりだった。そこではボストンマラソンの資格タイムを狙って、かなり真剣に走った。
そんなわけだから、今回はタイムを気にするつもりはさらさらなかった。ただ『オレンジ郡のヨセミテ』を走る機会を逃したくなかったのだ。