「サーフシティー・マラソン」4日前に1人で走った42.195km
Feb 14, 2019 / COLUMN
Feb 14, 2019 Updated
今年もこのサーフシティー・マラソンに参加するつもりでいたのだが、思うところがあって、レースが行われる日曜日ではなく、その4日前の水曜日に1人だけで42キロを走ってみることにした。
公道を自分でいわば勝手に走るわけだけだから、色々な不便や不都合はある。交通規制などはもちろんないから、赤信号では立ち止まらないといけない。給水などのサポートもないし、道沿いに立って応援してくれる人達もいない。完走しても、Tシャツもメダルも何もない。
こうしてあらためて思うことだけど、マラソン・レースは大勢のボランティアによって運営されている。その厚意と献身に甘えて、走らせてもらうのが我々ランナーだ。あえてそのような心地良い場所から抜け出し、一人っきりで42キロを走ることによって、孤独に立ち向かい、自分自身を見つめ直してみようと思ったのだ、というのは嘘で、天気予報ではレース当日が雨だったからだ。マラソンは好きだけど、雨の中を走るまでの根性はぼくにはない。どうせコースは隅から隅まで知っているのだから、道に迷う心配はない。天気が良いうちに走っちゃおうと思ったのが水曜日だったというわけだ。
そんなわけで、この日スタート地点についたのは午前9時ごろ。ビーチに沿った駐車場にイベント用テントが張られ、メインストリートに建つホテルの前からレースはスタートする。レース開始時刻は6時半で、この季節だとまだうす暗い。いつもならそれに合わせて午前4時には起きていた。それをしなくて済むのはありがたい。
気温は15度ぐらいで薄曇り。暑くも寒くもなく、走るには絶好のコンディションだ。もっとも、走っているうちにどんどん暑くなって快適とは言えなくなったのだが、それはまた後の話だ。
水と食料を詰めたバックパックを担いで走り出す。そのせいか、やはりいつもより脚が重い。意識してペースを落とす。公式タイムもないし、特に急ぐ必要はないから気にはならない。もし足でも攣ったりしたら、助けを求める人もいないわけだから、慎重にならざるを得ないということもある。