「ぼくが指導するチームはとても弱い」、高校クロスカントリーチームがカタリナ島へ

レースが終わると、ゆっくりする時間もなく、また港まで歩いた。帰りのフェリーを逃すわけにはいかない。リゾート地カタリナまでやって来ながら、島での滞在時間は5時間ほどだった。

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港への帰り道で鹿を見かけた。

今度は自分がこの島を走ってみたい。カタリナではトレイルランの市民レースもいくつかあって、50マイル(約80キロ)のウルトラマラソンは島をほぼ1周するそうだ。このように手つかずの自然なので、さぞ素晴らしい景色の中を走るコースだろう。レース前後はテントで寝るのだ。島にはカヤックやボートでしか行けないキャンプ場もあるらしい。帰りのフェリーでは、そんなことを考えつつ、ウトウトしていた。

生徒たちはフェリーの中でもまだ騒いでいたが、知ったことではないので放っておいた。これぐらいの年齢の頃はただ友達と一緒にいるだけで楽しいものだし、それが美しい場所であろうと汚い場所であろうと関係ない。大人が出来ることもあまりない。誰が高校の修学旅行を引率した教師のことを憶えているだろうか。ただ、この長い1日が彼らの思い出に残ったら良いなとは思う。

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