ランニングシューズのひもの正しい結び方とは? 快適に走り続けるための結び方を解説

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暖かな春を迎え、心地いい気候の中ランニングを始めようと思う方も多いのではないでしょうか。そんな中、ギアであるランニングシューズのひも(シューレース)の結び方を「なんとなく」で結んでいませんか?

実は、紐の結び方ひとつでフィット感や走りやすさ、さらには足トラブルまで大きく変わることがあります。今回は、Runtrip Channelの動画の中からシューズアドバイザー・藤原岳久さんの解説を基にして、“ランニングシューズのひもの結び方”のポイントを詳しくご紹介。

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シューズアドバイザー・藤原岳久さん

この春走りはじめるランニング初心者だけでなく、習慣的に走り続けている方もぜひ読んでみてください。

■動画からご覧になる方はこちら

ランニングシューズの結び方で何が変わる?

シューズアドバイザーの藤原さんによると、ランニングシューズの理想のフィット感とは「裸足にソールがくっついている」ような状態。つまり、「指先は自由に動かせる」「甲周りはしっかり固定されている」という2点のバランスが取れたうえで、足がブレないことが大切だといいます。

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「足の甲をしっかりフィットさせて、指先はフリーに。この状態が、足にストレスがかからず、自然に走れるフィット感です」(藤原さん)

紐の結び方次第でこの状態は作ることができ、逆に言えば間違った結び方は、靴ずれ・足の痛み・シューズのズレといったトラブルの原因になることも。いくら高性能なランニングシューズだったとしても、正しい結び方を行わないとその性能を活かすことができません。

また、ランニングシューズは使用するたびに着地時の衝撃などによりダメージを受けるため、使用後はひもを解いてソールやアッパーの状態を回復させるようにしましょう。

シューズのひもを結ぶ前に! 正しいシューズの履き方

ランニングシューズの性能を引き出すためには、ひもを結ぶ前に足をシューズにフィットさせるための正しい履き方で着用することが大切。まずはシューズの履き方から実践してみましょう。

1. かかとを合わせる(トントン)

足をシューズに入れたら、かかとを地面にトントンと打ちつけるようにヒール部分をぴったりフィットさせます。

2. 足を床につけた状態で結ぶ

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足が地面に接地した自然な状態で結ぶと、過剰な締め付けを避けられます。このひと手間が、シューズの性能を最大限に引き出すことにつながります。

解けにくく、フィット感も高まる! おすすめの結び方

ランニングシューズを履いたらいよいよひもを結んでいきましょう。一般的には蝶結びでシューレースを結ぶことが多いですが、ひもが長いシューズに使える方法もご紹介します。

方法1|二重結び(ダブルノット)

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通常の蝶結びのあとに、輪をもう一度くぐらせて固定する方法。解けにくく、走行中も安心です。

方法2|ヒールロック(ダブルアイレット)

かかとが浮きやすい、フィット感が足りないと感じる方におすすめの結び方です。

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1. 最後の穴(エクストラホール)を使ってループを作る
2.そのループに反対側の紐を通す
3.引き締めることで、かかと周りをしっかりロック

「紐が長すぎる場合にもこの方法は有効。余った長さをうまく使えます」(藤原さん)

コットン素材のシューレースに交換

ランニングシューズのひもが走っている最中に解けてしまう場合は、コットン素材のものに交換することもおすすめ。ナイロン素材よりも摩擦が高く、結び目が解けにくいというメリットがあります。

結び方を変えるだけで、パフォーマンスも変わる

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「靴ひもをちゃんと結ばずに脱ぎ履きしていると、シューズの機能が正しく発揮されません」と藤原さん。

さらに、ゴムシューレースやダイヤル式のシューレースについても、こんな注意点があります。

ゴムシューレース:着脱は楽だが、走行中に伸びてしまいフィット感が落ちることがあるのでランニングでは一般的なシューレースを使用する方がおすすめ
ダイヤル式:微調整しやすく便利だが、用途によって向き・不向きがあり、使用シーンを考慮する必要がある(ロングトレイルやウルトラマラソンなど、足の大きさが変化しやすいシーンにはおすすめ)

シューズの用途やパフォーマンスを考慮しながら、シューレースの種類を選びましょう。

結び方ひとつで走りが変わるランニングシューズ

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しっかりとしたフィット感が得られるランニングシューズのひもの結び方は、快適さだけでなく、ケガの予防や走行中の安定性、さらにはパフォーマンス向上にもつながります。

これからランニングを始める方にとっても、毎日走っている方にとっても、結び方を見直すことは快適に走り続けるためにも大切なポイントぜひ、藤原さんのアドバイスを参考に、次のランニングから“結び方”を意識してみてください。

■結び方の詳細を動画で観る

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