ズームヴェイパーフライ4%フライニット、世界を魅了するシューズを履いてみた

こんにちは、シューズアドバイザー 藤原です。

先日のベルリンマラソンで、キプチョゲ選手を”世界新記録に導いた”として、ナイキのシューズがますます注目を集めていますね! さて今回は、人気殺到で入手困難な状態になっているナイキの『ズームヴェイパーフライ4%フライニット』です。

「ズームヴェイパーフライ4%フライニット、世界を魅了するシューズを履いてみた」の画像
出典:NIKE公式サイト

前作のズームヴェイパーフライ4%は、センセーショナルにランナーに受け入れられましたね。
オークションサイトで高値で取引されるなど、ヴェイパーフライ4%を購入出来なかったランナーがズームフライに飛びつくような、まさに『厚底ブーム』を巻き起こしました。

今回のヴェイパーフライ4%フライニットも、9月9日に発売され、予想通り早々に完売になりましたね。ナイキアスリート以外の選手が履くケースも散見され、アスリートの間でも反応が大きかったのはご存じの通りです。

アシックス着用アスリートの鈴木亜由子選手が北海道マラソンで、ミズノ着用アスリートの佐藤悠基選手がベルリンマラソンで、ヴェイパーフライ4%を着用していました。最近ショッキングだったのは、ヨーロッパ選手権のマラソン優勝者が、ニューバランスのアッパーにヴェイパーフライ4%のソールを貼り付けたシューズで優勝したことです。 世界トップレベルの選手が「どうしても履きたい」というズームヴェイパーフライ4%。そのアップデート版『ズームヴェイパーフライ4%フライニット』は、どのようにアップグレードされたのでしょうか。

ズームヴェイパーフライ4%フライニットの特徴

「ズームヴェイパーフライ4%フライニット、世界を魅了するシューズを履いてみた」の画像
出典:NIKE公式サイト

1.アッパー(シューズ上部)がアップデート

メッシュアッパーからフライニットアッパーにアップデート。その点、前作よりフィット感が大きく向上しました。前作ヴェイパーフライ4%はややアッパー(シューズ上部)が厚さがない分、脆さを感じるところがあったので、足幅が細い方はかなりゆるく感じたかもしれませんね。

それが今回ナイキが得意なニットアッパーになり、シームレス、足あたりの良さ、ピッタリソックスのようなフィット感があります。その一方で本体価格は、24,000円から26,000円と2,000円値上がりしました。この価格設定が購入するか、否かの瞬発力にやや影響したでしょうか。

わたしも足入れは断然、今回のフライニットの方が好きです。ニットアッパーのため、サイズ感は前作ヴェイパーフライ4%と比べると少し小さい印象です。ニットアッパーは少し伸びるので、ややタイトに作る必要があります。使用感を考慮したサイズなので、必要以上にサイズアップしなくていいと思います。比較的、足幅の広い私でも同じサイズで問題なく履けました。

2.驚異的な推進力を生む、超軽量で超高反発の『ZoomXフォーム』

超軽量で超高反発のナイキズームXフォームとカーボンプレートによって醸し出され、推進力を生む厚底ソールは前作ヴェイパーフライ4%と同様。クッショニングの効いた抜群に軽い履き心地で、理想の走りをサポートしてくれます。

私の90km程度履いたヴェイパーフライ4%とズームヴェイパーフライ4%フライニットを片足ずつ履き比べると、“あの感触”と記憶が蘇ります。それと同時に、私のヴェイパーフライ4%は劣化が進んでいるなと認識(涙)。シューズは履いた瞬間から劣化が進みますから、それは耐久性のあるヴェイパーフライ4%でも、仕方ないことですね。

このソールのクッションから反発に至る感覚には、中毒性があります。ジョグでは分からない部分もあり、わたしは試運転で、まず10kmのレースで履いてみるつもりです。

3.屈曲しないソール(シューズ前足部)

また、ヴェイパーフライ4%は、厚底が目につき、それが特徴のすべてのように見えますが、通常のレーシングシューズが前足部でしっかり屈曲するのに対して、前足部で全く屈曲しないことも大きなポイントの1つです。これは、カーボンプレートの反発を利用するためです。

単純に厚いだけでなく、前足部靴底の跳ね上げが強力で、前に倒れそうになるくらい前方へのベクトルが生まれるようになっています。ジャンプ動作をクッションで助けて、接地する時間を一瞬にするような作り。まるで、車のタイヤのようにシューズを中心に体が転がるイメージのシューズ。簡単にいうと、前足部が屈曲せず、前方への誘導が強いトレーニングシューズの構造体で、とても『軽い』のがヴェイパーフライ4%です。多くのランナーがマラソンペースでハマる理由は、この古くも新しいトレーニングシューズの発想。本来は体を前方に誘導するトレーニングシューズ。ヴェイパーフライ4%は倒れるほどの前方への誘導があるのでトレーニングを積まないとうまく履きこなせません……。カーボンは別です。

ということで、このレーシングシューズが前回うまく履きこなせなかったランナー、「是非、買ってみたい」というランナーは、まずトレーニングシューズに慣れるようにすると良いと思います。そして、「今度こそ購入を」と思っているランナーは注意してください。ヤフオクなどで販売している一部のものは、ニセモノのケースもあるようです。Nike.comや正規ルートでの購入機会を待つことをおすすめします。

まずは、ナイキズームペガサス35やズームボメロ13などを購入し、履き慣れ、”その時”を待ち構えてください。

■合わせて読みたいシリーズ

「ズームヴェイパーフライ4%フライニット、世界を魅了するシューズを履いてみた」の画像
出典:NIKE公式サイト

関連記事

藤原岳久が執筆した記事