アシックス『METASPEED SP 2』で自己ベスト更新へ。新作スパイクを次世代スプリンターが体感!
Jul 24, 2025 / SHOES
Jul 24, 2025 Updated

ASICSの新作短距離スパイク『METASPEED SP 2』を学生スプリンターがいち早く体感できる特別イベント『ASICS RECORD BREAKERS -NEXT GENERATION-』が7月7日(月)に東京・ブリリアランニングスタジアムにて開催されました。
競技を真剣に続ける学生にとって、自己記録を更新することは大きな目標であり、自分自身への挑戦でもあります。そんな次世代アスリートたちの背中を押すために、現役トップ選手からのアドバイスや新作スパイクのトライアルなどの特別なセッションが用意された一日。その模様をレポートします。
アスリートの声から誕生した、ASICSの本気スパイク『METASPEED SP 2』
イベント冒頭では、ASICS開発チームの大竹さんとMDの山崎さんによる『METASPEED SP 2』の製品プレゼンテーションが行われました。METASPEED SP 2は、100メートルや200メートルといったスプリント種目に特化した、高反発性と優れた推進力を追求して開発されたASICSの最新スパイク。ASICSがこれまで蓄積してきた開発ノウハウのもと、“勝つために、速く走るために……”アスリートのリアルな声に真摯(しんし)に応えたプロダクトが登場しました。


進化した『METASPEED SP 2』の特徴
1. ミッドソールの厚みが厚く
今作は前作と比較して高反発のミッドソール素材『FF TURBO』の厚みが増し、反発性が向上。反発性とクッション性のバランスを見直し、接地のエネルギーを効率的に前方への推進力へと変換しながらも、足の動きに対する操作性もしっかりと備わっています。
2.反発性が進化
今作は前作と比べてボトムプレートの硬度をアップさせたことで、地面からのエネルギーを効率よく前方への推進力に変換。また、前作同様、ミッドソール上部のつま先からかかと部にかけて『カーボンプレート』を搭載。蹴り出しの一歩に強い反発力が加わり、瞬間的な加速をサポートします。
3.優れた通気性とサポート機能
アッパー部分には軽量で通気性に優れた新素材のメッシュアッパーを採用。足にしっかりとフィットしながらも蒸れにくく、走行中の安定感を向上させる設計に。かかとのホールド感も向上し、ブレを抑えた安定した走行を実現します。
“競技力を引き出す一足” として仕上がったこのスパイクは、スプリンターにとって勝負の舞台で真価を発揮する心強い存在となることでしょう。
現役トップスプリンターから学ぶ、競技への向き合い方

製品プレゼンテーションの後に行われたのは、豪華ゲスト陣によるトークセッション。競技との向き合い方や学生時代のエピソードが語られました。
現役で活躍するトップスプリンター・山縣亮太選手(セイコー)はリオ五輪 4×100mリレー銀メダリストであり、100m 日本記録保持者(9.95秒)。黒木海翔選手(中央大学)はインターハイ100m・200mの2冠を達成し、U20アジア選手権では金メダリストとなった新進気鋭の若手アスリート。武田脩平さん(TKDプロジェクト)は東洋大学出身であり、YouTubeやSNSを通じて短距離競技の魅力を発信するインフルエンサーです。
自分で考え、行動することで見えた世界
山縣選手は「コーチ不在の環境で、練習法を自分で考えて模索していた」と語り、高校時代に正しい知識を学ぶ重要性に気づいたと振り返ります。黒木選手は「中学時代は走跳種目も経験し、能動的に動画でフォームを分析していた」と、主体的に競技に向き合っていた様子を共有。武田さんは「現場でしか得られない気づきがある。自分で考え、行動できる選手は強くなる」と、学生たちへメッセージを送りました。
さらに「モチベーションは何か? 」という問いには、山縣選手は「悔しさが学びに変わる瞬間や、仲間との比較が刺激になる」とコメント。黒木選手は「同期の記録を見て“負けたくない”と思えることが原動力」と語り、学生たちはトップレベルで活躍し続ける選手たちの記録の裏側にある、努力と覚悟にも触れることができました。
METASPEED SP 2とともに世界記録を体感
トークセッションの後は、選手によるスプリントドリルの実演指導やMETASPEED SP 2のトライアルを実施、世界記録を体感する「世界記録チャレンジ」が行われました。
走りの質を高めるため重心の位置、脚の引き上げ方、地面への力の伝え方など、現役トップ選手から的確なアドバイスをもらい、学生たちは真剣な眼差しで実践。トップ選手から直接学べる貴重な機会に、会場の熱気も最高潮に。フォームや走りの意識がガラリと変わったという声も寄せられました。
60mを世界記録に近いタイムで駆け抜ける「世界記録チャレンジ」も実施。男子はウサイン・ボルト選手の9.58秒、女子はフローレンス・ジョイナー選手の10.49秒が基準タイム。タイムが記録に近いほど、豪華賞品を獲得できる仕組みもあり、会場全体が高揚感に包まれる中での挑戦となりました。
東京2025世界陸上100m予選・決勝観戦チケット(ペア4組)のASICS賞、1万円分の商品券(5名)のSteP賞、RuntripオリジナルTASUKI TOTE BAG(5名)のRuntrip賞が賞品として送られ、競技者としての本気の走りと挑戦を楽しむ空気が同居した、華やかなフィナーレとなりました。
バトンは次の世代へ、スピードの未来を繋ぐ
METASPEED SP 2とともに、次のステージへ。イベントに参加した学生たちは、ただ新しいスパイクを履いただけではありません。トップ選手の言葉から刺激を受け、走りの質を見直し、自らの可能性を再確認する。そんな濃密な時間を過ごし、輝く笑顔が印象的でした。
スパイクトライアルをした参加者は「推進力を感じられた」「接地感があり、厚底で走りやすかった」「走っていて楽しいと思えるスパイク」とMETASPEED SP 2が自己記録更新をサポートしてくれるシューズだと感じた様子でした。イベント終了後には「自分の走りをもう一度見直したくなった」「トップ選手と話す中で、記録への意識が変わった」「スパイクの力も、気持ちの持ち方も、全部が刺激になった」というような声も届きました。
“RECORD BREAKERS”
METASPEED SP 2は単なる道具ではなく、「限界の先へ行きたい」と願うすべてのスプリンターに寄り添う存在になりそうです。
METASPEED SP 2 詳細情報
・サイズ展開:25.0~29.0・30.0cm(ユニセックス)
・重量:約190g(27.0cm片足)
・価格:¥29,500(税込)
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