使い捨てや交換ができない身体。メンテナンスしていますか?
Apr 15, 2018 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
インストラクターの浦谷です。
桜も散り、一日を通して外が走りやすい季節になってきましたね。 この春もケガをせず、目標レースに向けてバランス良く走り込んでいきたいですね!
さて今回は、いつも頑張ってくれている身体のメンテナンスについて。みなさん、定期的に自身の身体の声を聞く時間を取っていますか……?
「身体をメンテナスする」事への意識
日々のルーティンとして身体をメンテナンスする習慣を身につける。最近は、プロアスリートだけでなく、市民ランナーやフィットネス業界でも重要視されつつあります。
ケガの治療だけでなく、ケガ予防、何よりパフォーマンスアップにも役立つ「身体のメンテナンス」。今回はメンテナンスの意味、そして代表的な3つのメンテナンス方法をご紹介します。
メンテナンス(maintenance)という意味
日本語訳: 建物や機械の維持・保守
コンピュータシステムを正常に動作させるために行う日常的な作業 (三省堂 大辞林)
土木や建築、機械類、人々が生活の中で使用しているものは、どんなものでも時間とともに劣化、老朽化が進みます。そして、やがてそれに耐えられなくなる日も。しかし、メンテナンスによって、欠陥の早期発見に繋がり、パーツを交換したり休めることで、そのものの寿命を伸ばすことができます。これは人の身体に対しても同じことがいえます。身体は使い捨てや交換が出来ません。しっかりとメンテナンスをして、できるだけ元気に快適に長く生きていきたいですね。
メンテナンスの種類
大きく分けて2種類。「セルフメンテナンス」と「専門家診療」に分かれます。ボディメンテナンスのニーズが高まり、新しい呼び名のものがどんどん出てきていますが、基本的には昔からあるものに理論づけができたという感じです。これからメンテナンスのおすすめの種類と効果、タイミングを2回に分けて簡単に説明していきます。
ストレッチ
ストレッチと一言で言ってもセルフ、ペア、マシンなど多種多様。筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、呼吸を整えたり、緊張をほぐすなど心身のコンディションを整えるメンテナンス。
最近は専門家がペアで行うストレッチ専門店がどの地域にも点在するほど、人気があります。学生時代には当たり前だった「運動前のストレッチ」。正しく行えばケガの予防だけではなく、パフォーマンスアップにもなりますが、やり方によってはその効果が得られないケースもあります。毎日こまめに、強張りを感じるところなどを中心に、身体の左右バランスを感じながら行うことをおすすめします。
血流促進、リラックス効果もあるので運動後、睡眠前、今からの季節は冷房の下で過ごすなど身体が冷えやすい方には特におすすめ。筋肉を伸ばして不快な痛みや、しびれがあるときは別のケガやコンディションの不具合があるかもしれないので、セルフで無理に行わず、専門家に相談しましょう。ペアやマシンでのストレッチは、セルフストレッチよりも他の部位を緊張せず楽に行える利点もあります。
ネコやイヌも寝起きや動き始めは身体を伸ばして気持ちよさそうにストレッチします。身体を伸ばして筋肉をほぐすことは、運動と関係なく生きていくうえで必要です。
鍼灸
国家資格をもつ専門家のメンテナンス。鍼灸師による彼らの施術は医師以外で唯一、自身の判断で治療が認められています。経絡治療と筋肉治療があり、好みによります。アスリートには患部に直接アプローチする筋肉治療が人気です。
ストレッチやマッサージなど身体の表面からのメンテナンスではアプローチしにくい、深部組織に働きかけ、各筋肉や各関節の動きをスムーズにします。他の部位をリラックスさせながらダイレクトにケアができるので、鍼を肌に刺されることに恐怖心がなければ、積極的に取り入れたいメンテナンス法です。流行りの筋膜リリースやトリガーポイントは、鍼治療が簡易化して一般的になったものです。
マッサージ
鍼灸師と並ぶ国家資格。中にはスポーツマッサージやオイルマッサージ等、民間資格で行う手技もあります。主に外部からの刺激で筋肉にアプローチし、血行やリンパの流れを促し疲れや痛みをとるメンテナンス法。マッサージも上記2種と同等の効果が得られます。鍼灸より抵抗感が無く気軽にうけられるのが良いところ。
鍼灸治療より刺激は少ないとはいえ、揉み返しと言う言葉を聞くように、その強度とタイミングによっては施術後に一時的な倦怠感や疲労感を感じるケースがあるので頭に入れておきましょう。アイテムを使用した筋膜リリースはこれにあたります。
専門家にお願いしたり、アイテムを購入するにはお金がかかりますが、マラソンのタイム向上以前に、ケガなく長く快適にスポーツを楽しむが大切!生活していく上での自己投資です。
疲労が溜まるとパフォーマンスが落ち、気持ちも低迷しがち。そんな状況が怪我を招いてしまうことも……。ケガをして治療費がかかったり、痛いつらい、もどかしい思いをする時間が長くなるのであれば、メンテナンスという事前の投資は必要だと私は考えます。専門家にお願いする場合は、現状や今後の予定などコンタクトを取りながら上手に活用していきましょう!
メンテナンス方法はまだまだ他にもあります。
次回もお楽しみに!