走るだけではない。「箱根ランフェス2017」が目指す新たな地方創生の形とは。

マラソン大会でも、アウトドアフェスでもない。地域の魅力に立脚したスポーツツーリズムが目指すものとは?

「箱根ランフェス」は、箱根の持つ『自然、温泉、観光、富士山を望む景観の中で走る魅力』を最大限活用した複合型のランニングイベント。早朝の芦ノ湖スカイラインを走るマラソンから、湖畔沿いのノルディックウォーキングなど幅広く楽しめるスポーツコンテンツと、バーベキューやライブパフォーマンスをはじめ様々なアウトドアイベントが用され、メイン会場の芦ノ湖キャンプ村で5月20・21日の2日間にわたって開催されます。

マラソン大会でもアウトドアフェスでもない、複合型イベントとなっている「箱根ランフェス2017」。一体どんなイベントになるのでしょうか。今回のイベントの担当者の方に、箱根ランフェスのコンセプトや、目指している理念についてお話を伺いました。

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従来のマラソン大会とは大きく異なるコンセプト

箱根ランフェス担当者
「これまでのマラソン大会では走ることのみに注力をしてしまい、本質的な地域で開催する『意義』を見失ってしまうケースがあったのはないかと思います。そこで箱根ランフェスでは、地域の自然や景観を楽しむひとつのコンテンツとしてスポーツが存在し、それらを包含する形でアウトドアやフェスの楽しみを付加するという、これまでのスタンダードと異なるスタイルを目指していければと考えます。 」

行政と企業がタッグを組んで、 それぞれの持てる力を出し合って事業として構築

箱根ランフェス担当者
「今回の箱根ランフェスでは中心はもちろん箱根町や箱根エリアの観光関連企業ですが、交流文化事業を推進するJTBと読売新聞が中心となり運営を行う実行委員会を形成し、理念の賛同をした企業が協賛やサポート、物品提供を頂戴することで事業を形成しています。将来は、 もっと多くの企業が参画をしていく仕組みを構築し拡大をしていくことを目指したいと思います。 」

主役はあくまで箱根の自然や景観。地域経済の活性化を指針に活動

箱根ランフェス担当者
「箱根ランフェスでは、参加するランナーの実に6~7割が箱根に宿泊をして参加をして頂いています。仮に多くの来場者があっても走ってすぐ帰る形式では地域経済への貢献はどうしても少なくなってしまいます。そこで、箱根ランフェスでは、まず泊まって参加をしてもらうことを前提としたイベント設計をし、アウトドアフェスを併設することで、滞在時間を延ばし、徹底的に箱根への経済効果を意識しました。 」

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地方創生の新しい形としての可能性

箱根ランフェス担当者
「現在、国が推進をしている地方創生は、行政の金銭的な支援がベースになっています。これは素晴らしいことである一方、支援がなくなると仕組みが継続できなくなるケースがあるのも事実かもしれません。単純な話ですが、人が集まるところには必ずビジネスが発生すると考えます。まだ道半ばではありますが、誘客を行い活性化したい地域と、地域に訪れる人とのコミュニケーションを構築しビジネスを展開したい企業とのマッチングを丁寧に構築し、両者のベネフィットが成立するバランスを作っていきたいと思います。 」

地域のスポーツイベントを行う上で、来場者に楽しんでもらう仕組みに注力をするだけでなく、その先にある地域経済や企業連携を前提とした事業としてスタートをする箱根ランフェス。今後の活動と成長、そして新しい形の地域イベントとして需要を獲得できるか注目がされます。当日のイベントを楽しみにしましょう。

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箱根ランフェス実行委員会より
大会オフィシャルHP:http://hakone-runfes.com/

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