月間150kmでフルマラソン自己ベスト更新!HAGIさんが実践するレース終盤の克服法

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マラソンシーズンも本格化してきました。『今シーズンこそは自己ベスト更新!』といった高い目標を持つランナーにお伝えしたいのは、マラソンのレース終盤の克服法。

月間150kmの走行距離で2時間41分14秒の自己ベスト(以降、PB)を出したYouTuberのHAGIさんに、今回はそのトレーニング法やマラソンへの考え方、シューズの選び方について伺いました。

月間150kmメソッドの考え方

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ランナーの練習量の目安となる走行距離。個人差こそあれど、マラソンという長距離レースを完走するためには『より多くの距離を走るべき』という考え方があります。もちろん、この考え方自体が間違っているわけではありません。

HAGIさんはこの秋に月間150kmメソッドでPBを更新。過去には月間300kmを走った時期もあったそうですが、月間150kmでのPBは「質も考えた練習をしているから」といいます。

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「距離を踏むことがダメだとは思っていないですが、自分のパフォーマンスを上げるために量に偏るなら質を上げることも大事。量にこだわる気持ちもわかりますが、自分の今のライフスタイルからも質にこだわっていますし、そういうスタイルを提示していきたいんです」

続けてHAGIさんは1つの例を出し、月間250kmでサブスリー達成のランナーがサブ2:50という次の目標を目指す時「走行距離をもっと増やすことに偏りがちでないか」と説きます。

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「マラソンは42.195kmという距離自体は変わらないので、サブスリーからサブエガ(サブ2:50)を目指すなら練習の設定タイムを上げれば良くない?という考え方ですね」

それでは、マラソン練習において『より質を上げる』ことを念頭に置いた場合、具体的にどういう練習をこなしていけばいいのでしょうか。

レースペースより速いペースで余裕度を養う

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HAGIさんは、マラソン練習の定番ともいえる『30km走』について、「30km走をやっていた時期の方が(本番に向けての)不安が強かった」といいます。

 「サブスリー目標なら4:20-30/kmぐらいで30km走をやるでしょう。それだけでも疲れるのにレースでもう少し速い4:15/kmあたりで、しかもあと12kmも長い距離を走らないといけないと考えると不安になりませんか?そこで、自分がやり始めたのが10マイル(16km)やハーフのペースに慣れるということです。マラソンの前半が楽に感じるようになりました」

それぞれのランナーにとって、得意、不得意の練習がある中で唯一の正解という練習は存在しないでしょう。それでもHAGIさんは、多くのランナーへの指導を通じて、この10マイル走こそが、マラソン練習において『質が高まる練習』だと考えています。

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「10マイル走は簡単な練習ではないですが、マラソンで結果を残そうとしたら、もちろん苦手な練習にも向き合わないといけない」というHAGIさんは、10マイル走ではマラソンペースよりも10-20秒ほど速く走るそうです。このペースに慣れておくことで、マラソンでの前半の余裕度に繋がるということです。

絶妙な距離の10マイル走で履くシューズ

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距離を踏むことがダメという考えではないHAGIさん。「時間や体力に余裕がある場合は30km走も10マイル走も両方やればいい」という意見ですが、練習時間の確保が難しい時に『30km or 10マイル走?』となった場合は、10マイル走の練習を選ぶといいます。

「マラソンよりも速いペースでと、ロングインターバルをやる人もいますがインターバルとマラソンの動きは微妙に違います。マラソンと動きが似ていて長い距離を走るなら、8-12kmの閾値走より10マイルが絶妙。ハーフマラソンのレースに出るのもいいですね」

HAGIさんは練習といえど、10マイル走ではしっかりとウォーミングアップをして臨むといいます。では、この10マイル走ではどんなシューズを使用しているのでしょうか。

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「レース用のシューズを練習で多く履くというわけではないのですが、それでもレース用に近い性能の1足を履きたい気持ちもあります。そうなると、中厚底のアディゼロ タクミセンのようなシューズですね。アディオスプロほどの推進力というわけではないですが、ミッドソールの素材(LIGHTSTRIKE PRO)が一緒なので、そこまで大きく変わらないという印象です」

HAGIさんはその軽さと、レーシングの強度で走れるシューズ性能を評価しています。

ハーフまでの距離に最適なアディゼロ タクミセン 9

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「アディダスのシューズが本当に好きなんです」というHAGIさんですが、12月15日発売の新作シューズ『アディゼロ タクミセン 9』を履いて走った感想を伺いました。

「やっぱり軽さが良いですね。できるだけ軽いシューズが良いのですが、アディゼロ タクミセン 9は軽さもクッショニングもギリギリのところをついていますね。フィット感もパーフェクトに近くて、最近はフィット感が悪いシューズを見つけるのが難しいぐらいです」

ミッドソールのLIGHTSTRIKE PROは「足離れが良く接地の感覚を確かめつつ適度なクッショニングが良くて、カーボンやグラスファイバーロッドがいらないんじゃないかと思うぐらい」と話します。では、この1足での10マイル走では、どんなように走るのでしょうか。

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「良いタイムで走りたいのでフラットコースでのイーブンペースを心がけています。その中でも、しっかりとウォーミングアップをして最初の1kmが最速になるように走りますね。実際のマラソンのレースでも最初から良い集団に位置付けるために最初を速く入ることがあるので、練習でそのシュミレーションをしているのもあります」

HAGIさん流の『150kmメソッド』の核となる10マイル走。その最初からスピードを上げて走ることのできるアディゼロ タクミセン 9は心強い存在ですが、10マイルだけでなくその軽さから5-10kmといった『スピード駅伝』の距離でも活躍する1足といえるでしょう。

進化を遂げたアディゼロ タクミセン 9と最新のアディゼロ シリーズ

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アディゼロ タクミセン 9の重量は180g(27.0cm)と、前作から5gの軽量化を実現。アッパーはLIGHT WEIGHT STRECH MONO MESHを採用し、さらなるサポート性とフィット感の向上を両立しています。

 ミッドソールには低密度高反発フォームのLIGHTSTRIKE PROを前作から引き続き採用。さらに、前〜中足部のENERGY RODS(グラスファイバー5本骨状バー)とヒール部分のカーボン配合ナイロンプレートとの組み合わせによって、高いクオリティの軽量性と推進力を実現しています。

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また、前足部先端のContinental™ラバーによって、あらゆる天候、コンディション下でも優れたグリップ力を発揮します。

最新のアディゼロシリーズはこの『アディゼロ タクミセン 9』だけでなく、エリートランナーのデイリートレーナーやエントリーランナーのレース用として『アディゼロSL』や、マラソンやハーフマラソンで記録を追い求めるランナーのための『アディゼロ アディオス プロ 3』までラインナップを揃えています。

アディゼロはトップアスリートが愛用するシリーズですが、年々その進化が止まりません。皆さんも今後のPB更新や目標達成に向けて、ぜひ新しいアディゼロシリーズを手にとってみてはいかがでしょうか。

adidas|アディゼロ タクミセン 9

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adidas|アディゼロ タクミセン 9(ユニセックス)

・価格:¥20,900(税込)
・重量:180 g(27.0cm片足)
・ドロップ:6 mm(HEEL33mm/FORE27 mm)
・商品URL:adidas公式ECサイト

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HAGIさん
YouTubeチャンネル「HAGIRUNちゃんねる」にてランニング情報を発信しているランニング講師。
フルマラソンの自己ベストは2:41:14。
YouTubeInstagram︎/ Twitter

(文 河原井 司)

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