ランニングが続かない友人に教えたい「ピアプレッシャー」の活用
Mar 02, 2020 / HOW TO
Mar 13, 2020 Updated
『継続は力なり』の言葉はランニングにまさにぴったり。ランニングのダイエット効果や目標タイム達成を実感するまでには、一般的に数か月以上の時間を要するといわれています。そのため、効果を得る前にランニングをやめてしまう初心者ランナーは少なくありません。
継続できずに諦めるのは悔しいもの。目標に向かって走り続けるコツをつかみ、習慣化させることが必要です。
コーチングや心理学をもとにものごとを継続するためのコツを教えてくれるのは、良習慣プロフェッショナルコーチ伊藤良さんによる書籍『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』(伊藤良著、明日香出版社)です。
伊藤さん自身、非効率的で疲労感の溜まる悪習慣のせいで仕事のミスに悩んだ日々を送っていたそう。しかし試行錯誤しながら生活リズムを変え、良習慣を身につけることで仕事の成績アップやウルトラマラソン完走など目標を達成できるまでに。
「私のおすすめは『自分から宣言して、ピアプレッシャーを活用する』ことです。
『ピアプレッシャー』とは、簡単に言うと『仲間からの圧力』です。ピア(peer)は、英語で『仲間』の意味で、私は『健全な強制力』という意味で活用しています」(『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』より)
たとえばランニング仲間に対して「マラソン大会に出る! そのために週に3回走る! 」など目標を宣言してみましょう。もしあなたが目標達成に必要な練習をサボってしまっていても、仲間から「今週はどのくらい走った? 」「一緒にエントリーしようよ! 」と声がかかるかもしれません。すると怠けそうになっていたところにピアプレッシャーという刺激を受け、目標に向かうように促されるというわけです。
「私たちは自分の内部から出てくるモチベーションだけでは、なかなか継続することができません。内部のモチベーションに頼ってうまくいくのなら『続かない人』はいなくなるはずですが、現実はそうなってはいないのです。ですから、外部の力を活用して、『健全な強制力』を発動させましょう」(『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』より)
なるほど、継続できない心理はある意味人間にとって自然なもの。続けるためには自分の周りの人たちに協力してもらって大丈夫です。もしかすると今までものごとを続けることが苦手だった人は、自分だけで何とかしようとする悪習慣が癖になっているのかもしれません。
ランニングは続けるほどに楽しさが増していくスポーツ。ランニング仲間や家族、友人など周りの人からのピアプレッシャーを上手に活用して、みなさんがランニングを楽しく習慣化していくことを祈っています!
書籍情報
『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』伊藤良著、明日香出版社
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