5代目にしてようやく日本初登場!「ミズノウエーブエニグマ5」の全貌とは?

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。

蒸し蒸しと暑い季節になってきて、ランニングのモチベーションの上がらない時期にさしかかりつつありますが、今できることと言えば、シーズン中にがんばってくれたシューズの点検。みなさんのシューズはしっかりとメンテナンスされていますか?

さて、「トレーニングシューズがどうも頼りなくなってしまった」、という方にオススメしたいのが『ミズノウエーブエニグマ5』です。このシューズは、実は5代目となるのですが、日本初登場の商品となっています。「あれ、ミズノって日本のメーカーでしょ?なんで?」と思ってしまいますが、こちらはアメリカ企画の商品となっているのです。ミズノはインターナショナルブランドですよ!実はもうすぐエニグマ6が発売予定ですが、マイナーチェンジのようですので、ここで是非紹介しておこうと思います。

「5代目にしてようやく日本初登場!「ミズノウエーブエニグマ5」の全貌とは?」の画像
ウエーブエニグマ6(出典:http://www.runningwarehouse.com/Mizuno_Wave_Enigma_6/descpage-MENG6M2.html)
「5代目にしてようやく日本初登場!「ミズノウエーブエニグマ5」の全貌とは?」の画像
ミズノウエーブエニグマ5(出典:http://www.runningwarehouse.com/Mizuno_Wave_Enigma_5/descpage-MENG5M2.html)

ミズノの最大の特徴でもある『ミズノウェーブ』は、プラスチック素材でできたミッドソール構造なので、どうしても硬いという意見が多くなります。しかし、通常の素材のEVAのように、体重・走行距離・使用頻度などで、つぶれてしまうヘタリ現象が原理的におきません。耐久性に優れていて、また安定感もピカイチな素材なのです。だってプラスチックですから。デメリットもあれば、メリットもある。” 重い・硬い “と簡単に見切りをつけないでくださいね。

そして、今回その唯一の弱点、評判の悪い「硬さ」にトライしたのが、このウエーブエニグマ5です。ちなみに商品のネーム『エニグマ』って英語で” 理解しがたい謎 ”とか” 不可解なもの ”という意味らしいんですよ。消費者に対する投げかけなのでしょうか?それとも社内でもこれは理解できない異端児クッションと言うメッセージなんでしょうか?シュールなネーミングで、面白いですね。

ホームページでは、” ふわふわ感 ”と執拗にソールの柔らかさを強調していますが、上記のように、今までの評判を意識してでしょう。相当気にしている感じですね。果たして、今回ウェーブプレートを装備しているモデルながら、とても分かりやすいソールクッションになっていいます。ヒトコトでいうとちょうどいい、適度な硬さになっていますね。

ナイキルナロンのようなソフトさとアシックスカヤノなどのマックスクッション感もあり、とてもフィーリングが良いです。U4icXという新素材採用が貢献しているようですが、EVAの発泡技術一種だと思って下さい。硬いプラスチックのプレートと大胆に柔らかさを混ぜ合わせたら、うまくいったというところでしょう。アメリカで作ったので、固定観念がなかったのかもしれませんね。

また、それでいて、前方方向への推進力もある、いつも通りのミズノトレーニングシューズです。考えてみてください、クッション性と安定性というこの2大機能は、相反する現象です。クッションがありすぎればフカフカで、安定感がなくなる。今度、安定感がありすぎると、硬く感じる。メーカーはちょうどいいその間を常に狙っているわけです。

そして、靴底から包みこまれる感じのフィット感、これもとても良いです。実は、ミズノには、どうしてもプラスティックプレートが靴底を支配してしまって、”足の裏のフィット感”が出ないモデルもあります。しかし、これはとてもフィットする、トータルで絶対買いの商品です。

さて、最後にデメリット。それは価格かな。税込16740円とやや高価な価格です。最上位にモデルウェーブクリエーションが19224円、ウェーブライダー・インスパイヤ13932円との中間に位置する関係です。そこをどう評価するかですね。是非一度履いてみて、ご自身の感覚にうったえかけてみて下さい。

「5代目にしてようやく日本初登場!「ミズノウエーブエニグマ5」の全貌とは?」の画像
U4icXが可能にした、「ふかふか感」。優しすぎて、クセになる。
藤原岳久が書いた新着記事
RUNTRIP STORE MORE
RANKING
「ITEM」の新着記事

CATEGORY