猛暑の夏こそジムで走る!トレッドミルおすすめシューズ3選と自己ベスト達成のためのトレーニング
Aug 07, 2026 / SHOES
Aug 07, 2026 Updated

厳しい暑さが続くなか、外を走ることに限界を感じているランナーも多いのではないでしょうか。そんなときに選択肢として持っておきたいのが、ジムのトレッドミルを使用したランニングです。
今回は、ランニングコーチ・シューズコンサルタントの大野颯さんをゲストに迎え、スポーツMCの岡田さんが聞き手として、トレッドミルの活用法とシューズ選びについて伺いました。
大野さんの自己ベストはフルマラソン2時間20分45秒。Runtrip Storeや太陽スポーツでシューズ選びをサポートするスペシャリストです。実はその記録も、トレッドミル中心の練習から生まれているといいます。
真夏に無理して外を走る必要はない

夏になると、暑さのなかで積極的に走り込む「暑熱順化」に取り組むランナーも少なくありません。しかし大野さんは、市民ランナーがそこまでする必要はないと考えています。
「市民ランナーが走る本番は、夏のオリンピックではありません。気温が下がったタイミングにレースがあるわけですから、あえて真夏の外を走る必要はないのではないか」と大野さんは話します。
学生や実業団の選手は、夏場に避暑地で合宿を行い、質の高い練習を積みます。市民ランナーもそこから学べることがあるといいます。
「涼しい環境で質の高い練習をする。そのトレーニングをトレッドミルでもできます」と大野さん。無理をして暑さと戦うのではなく、環境を選ぶという発想です。
トレッドミルのメリットとデメリット

大野さんがもっとも推すメリットは、足の負担の軽さです。
トレッドミルはベルト自体にある程度のクッション性があるため、アスファルトの上を走るときと比べて足への衝撃が抑えられます。その結果、けがのリスクを下げることにもつながります。
加えて、ペースを一定に保てること、ジムによっては鏡でランニングフォームを確認できること、傾斜を設定できることもメリットです。トレイルレースに向けて登りの練習をしたいときにも役立ちます。

一方で、デメリットもひとつあります。
「飽きるということですね。景色が変わらないので、精神的な戦いになります」と大野さん。長時間走るのが難しいと感じる場合は、タブレットで動画を見ながら走るなど、自分なりに飽きない工夫を用意しておくとよいでしょう。
使い方のポイントは「傾斜」。トレッドミルおすすめの使い方

トレッドミルを使ううえで、大野さんがまず挙げるのが傾斜の設定です。基本は1%だといいます。
「外を走るときと室内で走るときで大きく違うのが、風の抵抗です。トレッドミルで外の環境に近づけるには、傾斜を1%ほどにするとよいと言われています」

傾斜0%のまま走ると、風の抵抗がないぶん、外を走るよりも楽な状態になってしまいます。そのうえで、大野さん自身がすすめるのは2〜3%の傾斜です。
理由は2つあります。1つ目は、けがのリスクを下げられることです。トレッドミルで質の高い練習をしようとすると、どうしてもスピードを上げる必要があり、足への負担も大きくなります。そこでペースを抑える代わりに傾斜を上げ、運動強度を保つという考え方です。
「スピード練習はけがのリスクが高いですが、傾斜で運動強度をそろえてあげることで、リスクを下げられます」と大野さん。
2つ目は、ランニングフォームが変わることです。「傾斜がつくと、人は自然と体を少し前傾させ、太ももを持ち上げて真下に下ろすフォームになりやすくなります。足を前に出しにくくなるぶん、着地点が真下に近づくため、多くのランナーが目指すミッドフット着地にも近づきやすくなります」と解説します。
シューズ選びのキーワードは「接地感」

では、トレッドミルでのランニングはどのようなシューズを選べばよいのでしょうか。大野さんが挙げるキーワードは「接地感」です。
「ベルト自体にクッション性があるので、接地感のある薄めのシューズのほうが安定感がありおすすめです」と大野さんは解説します。逆に、柔らかく分厚いシューズを履くと、ベルトのクッションと重なってぐらつきやすくなります。
そのうえで、練習の目的によっても選び方は変わります。ゆっくり走るジョギングならデイリートレーナーを、スピードを出したい日には接地感のある薄めのモデルを選ぶのが基本です。
トレッドミルにおすすめのシューズ3選

ここからは大野さんがすすめる、トレッドミルでのランニングに適したランニングシューズを3足ご紹介します。
接地感のあるシューズでジョギングを。プーマ『ヴェロシティ ニトロ 5』

ジョギングにおすすめなのが、プーマのデイリートレーナー『ヴェロシティ ニトロ 5』です。
ミッドソールには、軽量で反発性に優れた『NITROFOAM』をフルレングスで採用。スタックハイトはかかと35mm、前足部27mmで、デイリートレーナーとしては厚みを抑えた設計です。
クッション性と反発性を備えながら、足裏で接地を捉えやすいことがトレッドミルとの相性につながっています。約240g(27.0cm)という軽さもあり、一定のペースで気持ちよく走り続けたい日に適しています。
「デイリートレーナーのなかでは比較的接地感があり、軽さも感じられます。トレッドミルでゆっくりジョギングする日におすすめです」と大野さん。
スピードを出したい日に。アディダス『ADIZERO TAKUMI SEN 11』

トレッドミルでインターバル走やテンポ走に取り組みたい方には、『ADIZERO TAKUMI SEN 11』がおすすめです。
ミッドソールには高反発素材『LIGHTSTRIKE PRO』とグラスファイバー製の『ENERGYRODS 2.0』を搭載。かかと部の厚さは33mmに抑えられ、厚底レーシングシューズに比べて接地感があり、ペースを上げやすいモデルです。
重量は27.0cmで約188g。ベルトの動きに合わせて素早く脚を回転させたい場面でも、軽快な走りをサポートします。
「トレッドミルでもスピードを出したい日は『ADIZERO TAKUMI SEN 11』です。厚すぎず、反発性と接地感の両方があるため、速いペースでも扱いやすいですね」と大野さんは話します。
フォームの見直しにおすすめ。アルトラ『ESCALANTE 4』

フォームを見直したい日におすすめなのが、アルトラ『ESCALANTE 4』です。かかと・前足部ともにスタックハイトは24mmで、今回紹介する3足のなかで最も薄いモデルです。さらに、かかとと前足部の高低差がないゼロドロップ設計です。
「自分のフォームを見ながら、真下に着地したいという感覚を最も感じやすいシューズだと思います」と大野さんは話します。
ゼロドロップと薄さの組み合わせが、着地の位置を意識しやすくしてくれます。傾斜をつけてフォームを確認する使い方とも相性がよく、じっくり走りながら自分の走りと向き合いたい日におすすめです。
練習の目的に合わせてシューズを選ぼう

トレッドミル用シューズを選ぶときも、屋外で走るときと同様に「その日の練習目的」を明確にすることが大切です。
猛暑や雨、積雪などで屋外を走るのが困難な日でも、無理に走ることを諦める必要はありません。トレッドミルを活用し、自分に合った環境でランニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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